- 2019年01月25日 15:20
また「手抜きマンション」で死亡事故、壁崩壊で下敷きに
2/2一方で金正恩氏は「党創建記念日(10月10日)までに完成させることは、党が科学者と交わした約束」だとして、速度戦を強調している。なぜ、相反する指示を同時に下したのか。
北朝鮮で幹部の地位にあった脱北者は2014年6月、デイリーNKの取材に対して、「速度戦は金日成主席の時代から北朝鮮式社会主義体制の優越性を宣伝するためのもの」「崩壊事故が再び起きたとしたも、金正恩政権になってから登場した(速度戦を強調する)『朝鮮速度』の放棄は難しいだろう」と述べた。「世論をひきつけ体制を安定させるためには、人民に対してなんとしてでも成果を見せつけなければならないという強迫観念に捕らわれている」と解説した。
だが一部では、ようやく速度戦一辺倒の姿勢に変化が現れ始めてもいる。
金正恩氏は、両江道(リャンガンド)三池淵(サムジヨン)開発工事を一時中止を指示した。また、手抜き工事疑惑が浮上した恵山(ヘサン)のマンションに関しては、地方当局が住民に対して建物の再検査を約束するなど、「速度戦」による弊害を抑えようとする動きを見せている。
労働新聞では、「速度戦」という用語が使われ続けると同時に、昨年ごろから「千年責任、万年保証」という用語が使われる頻度が高まりつつある。
(参考記事:さすがの金正恩氏も寒すぎて中断した「超ブラック事業」)
※デイリーNKジャパンからの転載



