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ファーウェイ幹部、米引き渡しに反対する強い論拠ある=加大使


[オタワ 23日 ロイター] - カナダ当局が昨年12月に逮捕した中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟・副会長兼最高財務責任者(CFO)について、カナダのジョン・マッカラム駐中国大使は、孟氏には米国への身柄引き渡しに反対する「強い論拠」があるとの考えを示し、トランプ米大統領による政治的介入がその1つだと指摘した。

マッカラム大使はこうした発言を22日に中国語メディアに対して英語で行い、23日にカナダ放送協会が放映した。米司法省は前日、カナダに孟氏の身柄の引き渡しを要請する方針を明らかにしているが[nL3N1ZN2PC]、マッカラム大使の発言は孟氏が米国に引き渡されない可能性を示唆する格好となった。

マッカラム大使は「この件に関するトランプ大統領の政治的な関与」により孟氏側に「かなり強い論拠がある」ことに加え、カナダはイランに対し米国と同様の制裁措置は導入していないと指摘した。

トランプ大統領はロイターのインタビューで12月、米国の安全保障や米中通商協議進展に資するなら孟氏の件に介入するとの考えを示し、カナダのフリーランド外相は政治問題化すべきではないとけん制していた。[nL3N1YI07E]

マッカラム大使の発言を受け、司法の独立に介入しない姿勢を強調するカナダ政府は難しい立場に置かれる可能性がある。

トルドー首相は記者団に対し、カナダの法律の下で孟氏には強く反論する機会があると述べ、大使の発言に関する質問への回答を避けた。

カナダの野党・保守党はマッカラム氏の発言について「政治的介入の問題を引き起こす」とし、元駐中国カナダ大使も「理解に苦しむ」とツイートした。

フリーランド外相の報道官は「カナダは米国との身柄引き渡し条約を含め国際的な法的義務を尊重する」との立場を示した。

マッカラム大使は、孟氏を巡る問題の解決には3つの選択肢があると指摘。1つ目は孟氏の身柄を引き渡すことだが、これは「良好な結果に結び付かず、何年も掛かる可能性がある」と述べた。

2つ目は米国が中国と取引し、引き渡し要請を取り下げること、3つ目はカナダの裁判所が米国の要請を退け孟氏を釈放することだとした。

米司法省がカナダ政府に対し身柄引き渡しを正式に要請する期限は今月30日。カナダ当局はその後1カ月以内に身柄引き渡しに関する公聴会を開くかどうか決定する。有識者によると、こうした公聴会が開かれる公算は大きいとみられる。

*内容を追加します。

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