- 2019年01月23日 07:14
【アカデミー賞が米社会に問うもの】
ノミネートの結果を踏まえて、アメリカのメディアは「(新興の動画配信サービス会社の)ネットフリックスが歴史を作った」「LGBTQに配慮した作品が多い」、「アジア系の女優、女性監督が含まれない」などと報じています。
まずは22日にライブストリーミングされたノミネートはこちら(発表された順番)。
■作品賞
「ブラックパンサー」、「ブラッククランズマン」、「グリーンブック」、「ボヘミアン・ラプソディ」、「女王陛下のお気に入り」、「グリーンブック」、「ROMA」、「アリー/スター誕生」、「バイス」
■監督賞
スパイク・リー 「ブラック・クランズマン」、パヴェウ・パヴリコフスキ「COLD WAR あの歌、2つの心」、ヨゴス・ランティモス 「女王陛下のお気に入り」、アルフォンソ・キュアロン 「ROMA」、アダム・マッケイ 「バイス」
■主演男優賞
クリスチャン・ベール 「バイス」、ブラッドリー・クーパー 「アリー/ スター誕生」、ウィレム・デフォー 「永遠の門 ゴッホの見た夢」、ラミ・マレック 「ボヘミアン・ラプソディ」、ヴィゴ・モーテンセン 「グリーンブック」
■主演女優賞
ヤリッツァ・アパリシオ 「ROMA」、グレン・クローズ 「天才作家の妻 40年目の真実」、オリヴィア・コールマン 「女王陛下のお気に入り」、レディー・ガガ 「アリー/ スター誕生」、メリッサ・マッカーシー 「Can You Ever Forgive Me?(原題)」
■助演男優賞
マハーシャラ・アリ 「グリーンブック」、アダム・ドライバー 「ブラック・クランズマン」、サム・エリオット 「アリー/スター誕生」、リチャード・E・グラント 「Can You Ever Forgive Me?(原題)」、サム・ロックウェル 「バイス」
■助演女優賞
エイミー・アダムス 「バイス」、マリーナ・デ・タヴィラ 「ROMA」、レジーナ・キング「ビール・ストリートの恋人たち」、エマ・ストーン 「女王陛下のお気に入り」、レイチェル・ワイズ 「女王陛下のお気に入り」
New York Timesは、”Roma” and “The Favorite” Lead Oscar Nominations With 10 Each(「ローマ」と「女王陛下のお気に入り」がトップの10ノミネーションを得る)の中で、動画配信サービス大手のネットフリックスがついに「ローマ」の制作でアカデミー賞に割って入って「歴史を作った」と報じています。
番狂わせは、「アリー/スター誕生」が思いのほか伸びなかったことと、「ブラックパンサー」が作品賞にノミネートされた初のスーパーヒーローものだということです。
Varietyは、Oscar Race Most LGBTQ Inclusive in History(アカデミー賞、LGBTQに配慮)の中で、作品賞にノミネートされた8つの作品のうち」、「アリー/スター誕生」、「グリーンブック」、「女王陛下のお気に入り」、「ボヘミアン・ラプソディ」の4つの作品が何らかの形でLGBTQコミュニティを描いていると伝えています。GLAADという団体の調べです。
この団体の代表は「多様性が求められる時代に、アカメデー賞は多様なストーリーテリングに力点を置いている」と話しているそうです。
一方、USA TodayはOscar Nominations:Asians are
shut out, again. So are female
directors(アカデミー賞のノミネーション:アジア系は含まれず、まただ。女性監督も)の中で、メキシコの女優が主演女優賞と助演女優賞に、アフリカ系アメリカ人が助演男優賞と助演女優賞にノミネートされたものの、アジア系の役者はひとりもノミネートされたなかったと報じています。
唯一、日本の是枝裕和監督の「万引き家族」が外国語映画賞にノミネートされたとしています。
作品賞はかつての5つから10までノミネートできるようになったものの、今回の8作品のうち、アジア系のストーリーはひとつもなく、主演助演の男優賞、女優賞の20人の候補のうち白人以外はわずか4人と全体の20%に過ぎず、米国勢調査で40%が非白人と答えていることを考えると少ない。
さらに、作品賞候補の監督に女性はひとりもいなく、監督賞候補にも女性はいないと伝えています。
第91回アカデミー賞は2月24日(日)に発表されます。わくわく^_^



