- 2019年01月22日 16:31
ZOZOTOWNの労働問題と消費者問題ーZOZOTOWNユーザーに考えてほしいことー
1/2ZOZOTOWN商品を梱包して配送しているのは大量の非正規労働者
昨日はZOZOTOWNが象徴する日本の低賃金労働ー個別の労働問題から産業全体の働きやすい仕組みづくりへーの記事を配信した。
過去に配信したZOZOTOWNの非正社員比率は67%ー派遣や非正社員に過度に依存する企業体質からの脱却をーや僕がZOZOTOWNの非正規労働者の賃上げにこだわる理由ー日比谷公園年越し派遣村の教訓と派遣労働者ーと同様に大きな反響をいただいている。
前澤社長の「光」だけでなく、「陰」も含めて多様な側面から企業を見ていただきたい。
フリーライターのやつづかえり氏にはZOZO前澤氏の理想「仕事を楽しむ労働者を増やしたい」を本気で目指してほしいという記事で僕の主張をまとめていただいた。
やつづか氏同様、僕も前澤社長が本気で労働問題と向き合ってくださることを期待している。
これらの記事によって、ZOZOTOWNのサイトを通じて商品を購入したことがある方には、その商品発送の背景にある労働問題に気づいていただけただろう。
特に、大量の非正規雇用に依存しなければ商品配送が困難なこと、その派遣労働者を含む非正規労働者に対する賃金が十分ではないこと、前澤社長含む株主への配当よりも労働者への還元を優先すべきこと、という主張を繰り返し行ってきた。
一部に「非正規雇用が主流な業界なのだからZOZOTOWNだけ責めるのはおかしい」という意見もある。
しかし、ワーキングプア問題が深刻な状況において、その雇用構造を率先して改善していただくことに期待しているわけで、(株)ZOZOが動くことで他企業にもその影響を波及させてほしいと願っている。
ZOZOTOWNのユーザー、消費者に考えてほしいこと
ZOZOTOWNの急成長を支えてきたのは現場の労働者である一方、顧客である消費者の皆さんでもある。
今回はZOZOTOWNに関連して、ユーザーの視点から皆さんに考えてほしいことがある。
近年、世界各地で顧客である消費者の行動、発言(Twitter発言含む)、心理が企業や社会を変化させている。
例えば、著名なジャーナリストであるナオミ・クラインによれば、米国でも地球温暖化や環境汚染を悪化させる石油・石炭業界に融資をする金融や銀行の資本を止める運動、児童労働をさせた企業の商品の不買運動など、消費者による社会運動が活発化している。(これがすべてを変える――資本主義VS.気候変動(上)(下)岩波書店)
消費者の言動が具体的に企業に変革を求め、資本の行動を抑制し、社会全体に新しい規範を打ち立てるという事例には事欠かない。
日本でも消費者の行動が企業や社会に大きなインパクトを与え続けている。
例えば、過去にワタミグループが起こした過労自殺問題があり、社会的に注目を集めた。
低賃金で過酷な長時間労働があり、尊い20歳代の女性従業員が命を失った。
この事件を受けて、消費者は敏感に行動に移した。いわゆるワタミグループの不買運動である。
この効果は絶大であり、ワタミグループの居酒屋では既存の店名を使用せず業態変化まで促してきた。



