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臨床道化師が届ける「こども時間」、小児病棟に

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「クリニクラウンに求められていることは何か」


子どもたちとクリニクラウンのやりとりを見るスタッフの表情も、自然と笑顔に。「『いつもと違うこどもたちの表情が見られて、こどもの成長を感じる瞬間になっている』という感想を病棟スタッフからいただくことも」(林さん)

訪問終了後、この日のクリニクラウン「う~み」こと直理(なおり)うみさん、「マーニー」こと中野栄知(なかの・まさのり)さんも交えて、お話をお伺いしました。

クリニクラウンになって4年目の直理さんは、普段は医療現場で働いています。

「子どもに寄り添いたいけれど、医療スタッフとしての業務が忙しかったり、子どもたちにとって、医療スタッフはどうしても『痛いことをする人』だったり…。もどかしく感じていた時に、クリニクラウンと出会いました」

「我慢して治療に耐えている子どもたちは、医療スタッフやお父さんお母さんに話せない部分や、素を出せないところがあります。親でもスタッフでもないクリニクラウンだからこそ『本来のこの子なんだな』という姿を引き出した時に、うれしくてやりがいがあると感じます。『自由でいいんだよ。私たちが自由だから』。そんなメッセージを伝えられたらと思っています」(直理さん)


皿回しに挑戦。「子どもたちのやってみたいという気持ちを引き出し、遊びを通してこどもの成長や発達を支えます。ワクワクしたりドキドキしたり、時には真剣なまなざしであったり、こども達の心が動く瞬間を届けています」(熊谷さん)

「僕たちは定期的に訪問することを大切にしていて、自分も2回、3回と訪問させてもらう子どもがいますが、毎回子どもたちの変化や成長を実感します。
常に楽しさを感じてもらえるよう、『クリニクラウンに求められていることは何か』『クリニクラウンだからこそできることは何か』を常に考えながら活動しています」(中野さん)

あえて遊びにフォーカスする


クリニクラウンが「遊び」という共通体験を通じ、立場を越えて、病棟の人と人とを笑顔でつなげていく

闘病中の子どもたち一人ひとりと触れ合う際、子どもたちのつらい思いを感じ、何かそこに対してアクションを取ることはあるのか?という問いを投げかけてみると、お二人からは次のような答えが返ってきました。

「クリニクラウンは、闘病中の子どもたちやそのご家族にとって『一緒に楽しい時間を過ごす友達』。痛みや苦しさを共感するのは現場の医療スタッフですが、僕らに求められているのは日常とはまた異なる空気や、そういうものをこの瞬間だけでも持ち込むこと」

「だから、『痛いよね』『しんどいよね』と言うのではなく、あえてそこには触れず、遊びにフォーカスし、おもしろおかしく接して、子どもたちやご家族が病気のことを少しだけでも忘れられるような時間になればと思っています」(中野さん)

「入院中、子どもたちは同じ環境、同じ景色の中で生活することを余儀なくされます。でも、クリニクラウンが来て、たとえばスタッフさんや看護師さんを巻き込んで一緒に体を動かしたりして遊んだりした時に『実は助けてくれる存在がそばにいるんだよ』ということにも気づいてもらえたらなという思いもあります」(直理さん)

2020年までに、1.5万人の子どもに届けたい。クリニクラウンを応援できるチャリティーキャンペーン

チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」(京都)は、日本クリニクラウン協会と1週間限定でキャンペーンを実施し、オリジナルのチャリティーアイテムを販売します。「JAMMIN×日本クリニクラウン協会」コラボアイテムを1アイテム買うごとに700円がチャリティーされ、クリニクラウンを各地の病院に派遣するための資金に充てられます。


2017年、大阪のスタジオにクリニクラウンが集まって撮影。「クリニクラウンの活動は、たくさんの人達に支えていただいています。ありがとうという感謝の気持ちを伝えたいと撮影した1枚です」(林さん)

「現在26名のクリニクラウンが活躍し、2017年度の実績では全国47病院へ301回の訪問で、9,428人の子どもたちに会うことができました。現在も新規クリニクラウンの募集かけているところですが、今よりさらに多くの仲間や資金が必要になります。たくさんの方に、『こども時間』の大切さを知ってもらい、応援してもらえたらなと思っています」(熊谷さん)


「JAMMIN×日本クリニクラウン協会」1週間限定のチャリティーアイテム。写真はベーシックTシャツ(3,400円(チャリティー・税込)、カラーは全9色)。他にも七分袖Tシャツやキッズ用Tシャツ、パーカーなども販売中

JAMMINがデザインしたコラボデザインに描かれているのは、ベッドから溢れ出るように描かれた楽器や玩具など『こども時間』を象徴するアイテム。クリニクラウンの活動により、ベッドの周りが笑顔あふれる空間に変化する様子を表現しました。

チャリティーアイテムの販売期間は、1月21日〜1月27日までの1週間。チャリティーアイテムは、JAMMINホームページから購入できます。

JAMMINの特集ページでは、クリニクラウンの病棟訪問の様子をより詳しく紹介中!クリニクラウンの皆さんの詳しいインタビューも掲載しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

入院中の子どもたちに、「子どもに近い存在」だからこそ届けられる「こども時間」を〜NPO法人日本クリニクラウン協会

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