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「雑誌はランキング自体が怖くなったと思う」『SPA!』問題をめぐって、ふかわりょう、小川アナらが白熱の議論

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 扶桑社の『週刊SPA!』の特集記事「ヤレる『ギャラ飲み』実況中継」をめぐって、同誌は16日、抗議の声を上げていた大学生らと編集部による話し合いの内容を公開した。

 それによると、大学生らの「記事制作の経緯を教えてください」との質問に対し、編集部側は「『ギャラ飲みの実態』についての企画があり採用しました。執筆の過程で扇情的な『ヤレる』という内容にしてしまいました」と回答。また、「女性をモノ扱いしていないか?」との質問には、「『女性をモノのように見る』視線があったことは間違いないと思うし、その点を深く反省している」、さらに「批判を受けると思わなかったでしょうか?」との問いには「実はSPA!編集部の女性編集者のなかには今回の特集記事掲載後に『ひどいね…』『読んでいてつらい』という声もあった。男性週刊誌の記事がどんどん過激化していく中で感覚がマヒしていたと思います」と答えた。



 2時間以上にわたった話し合いでは、今後の性的記事についても話が及んだという。「僕らの中にも迷いがあって、たとえばセックスマニュアル的なものは女性をモノ扱いしているのかどうか…」と話す編集部側に対し、大学生らは「性的に女性をモノ化するというのと本人が主体的に『こういうセックスがいい』というのは全然違うと思うんですよ」と応じ、大学生らからはアイデアが次々と提案され、両者にとって意味のあった話し合いになったという。



 今回の記事について、ネット上には「記事自体が女性蔑視!!」「記事を信じて、性被害を受ける女子大生が出たらどうするの?」「メディアが伝える必要ない内容でしょ!」という批判の声の一方、「出た!表現の弾圧」「たかが大衆雑誌の記事なんて誰も真に受けたりしないよ」「ほかの雑誌では、よくある内容だが。今回はなぜ問題に?」といった声も見られた。

 17日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、この問題について、レギュラー出演者がそれぞれの思いを語った。



 ふかわりょう(タレント):非常にデリケートな問題で、同じ表現、感想でも、男性側の発信なのか、女性側の発信なのかで聞こえ方も全然変わる。彼女たちの意見には聞く耳を持つべき意見であり、一理あると思うが、この大きな時代の波に飲まれるものはたくさんあって、すでにテレビ、雑誌には及んでいるが、今後さらに増えていくんだろうなと考えると、表現する側としては非常に心配な岐路に立っていると感じる。



 若新雄純(プロデューサー、慶大特任准教授):扶桑社が話し合いに応じて、その場を持ったことは良かったと思う。これから"この表現どうなの"というのはどんどん起きてくる。そういう時に話し合いもなく、"そういう声が多いなら止めます"とやっていくよりは、なんでこういう記事が出てしまったのか、どういう流れで記者がこういう表現を使うようになったのか、という話がされることで、こういうふうに雑誌が作られているのか、と僕たちも冷静に考えられるし、良かったと思う。



 山田俊浩(「東洋経済オンライン」前編集長、「週刊東洋経済」編集長):「校名を入れているかいないかが実は大事だ。入れていると名誉毀損など色々なことにつながるし、今回も抗議が出ている。表現の自由というより、仮に訴訟になった時、本当にその大学にはこれだけの人がいるのかというエビデンスがあるかが問われてくる。これが何となくという雰囲気のものであれば、ここまでの大きな問題にはならなかったと思う。



 髭男爵・山田ルイ53世(タレント)は「僕はもうすぐ44歳のおじさんなので、女性に失礼なことを言ってしまっているというのが、正直、肌感覚では分からない時がある。我々も勉強して上書きしていくしかない。今回のように言って頂けるというのはすごくありがたいと思う。反面、お笑い芸人の仕事をしていると、ツッコミを入れるときのワードとして、"こういうのが使えなくなったら弱くなるんじゃないか"と思うこともある。



 柴田阿弥(フリーアナウンサー):率直に不愉快な気持ちになる。"もし自分の娘が通っている大学が書かれていたら嫌だな"と言っているのを聞いて、その通りだなと思った。"表現の弾圧"というのは横暴だと思っているし、もちろんせめぎ合いというのがあるが、表現の自由があるからといって人を傷付けていいというわけではない。

 だから話し合いが行われたのはすごくいいことだと思う。抗議した女子大学生たちも"廃刊しろ"と言っているわけではないし、人を傷付けない線引きをどうしていくのか話し合いをして、世代間のギャップも埋めていくのが、より良い世の中にすると思う。その意味で、今回のことは大きなことだったと思う。

 SNSの発達などで、ひとりひとりが力を持つことによって大きくなって、たまたま今回が『SPA!』だっただけで、そういう記事を書いていれば、他の雑誌も同じことを言われるということを、今後は認識していかないといけないと思う。

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