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コップ1杯から始められる働き方改革! ネスレで“仕事に活きるコーヒーの飲み方”を聞いた

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・コーヒーで仕事のパフォーマンスを上げる方法って?

・昼寝の効果を高める「コーヒーナップ」で生産性向上へ

・適切なコーヒー習慣が「働き方改革」につながる理由とは

とりあえず、この記事はコーヒーでも飲みながら読んで欲しい。さて、読者のみなさんは、1日に何杯のコーヒーを飲むだろうか。

筆者は毎日、会社に来てすぐ、昼食後、そして夕方と3杯のコーヒーを飲む。そんな生活が何年も当たり前になっているのだが、果たしてこれは適切な量なのだろうか。ふと疑問に思い、専門家の意見が聞いてみたくなった。

まずは会社の「ネスカフェ」が目に留まったので、ネスレ日本に取材を打診してみたところ、「それならば」と、『カフェインの科学』なる著書を出している、医学博士の栗原久先生を紹介してもらうことに。早速お会いすると、先生から「コーヒー習慣」に関する多くの興味深い話を伺えたので、その様子をお届けしたい。

長年人類を支えてきたコーヒー

――今日はよろしくお願いします。早速ですが、私はここ数年間、毎日3杯ほどコーヒーを飲んでいます。もしかすると、これは飲みすぎで、体に悪い影響があるのではと思ったのですが……

栗原久氏(以下、栗原):いえいえ、そんなことはありませんよ。むしろそれは好ましいこととも言えるでしょう。コーヒーは仕事のパフォーマンス向上、かつ健康促進に寄与するものなのです。

栗原久 元東京福祉大学教授、医学博士。NPO法人 国際エコヘルス研究会副理事長・赤城自然塾理事。1996年日本神経精神薬理学会学術賞。著書に『カフェインの科学~コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用』など

――安心しました。ところで、コーヒーが仕事のパフォーマンス向上に寄与するとはどういうことですか?

栗原:コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経系を刺激し、脳を興奮させる作用があります。脳は常に100% の活動状態を保っている訳ではなく、時間によってパフォーマンスが変動するものなのです。コーヒーを適切なタイミングで飲むことで、上手に脳のパフォーマンスの変動をコントロールすることができれば、仕事の生産性向上につなげることが可能でしょう。

――「上手にコーヒーを使うこと」が仕事のパフォーマンスに影響するかもしれない

栗原:人類とコーヒーの出会いはとても古く、おそらく何千年も昔のことでしょう。そもそも我々人類は遥か昔、空腹をしのぐために、片っ端からさまざまな食材を試してきました。植物でも動物でも、口にできるものは一通り食べてきたことでしょう。その中で、コーヒー豆に含まれるカフェインを摂ったときに、脳の疲労が和らぐということを発見したのです。

そこから、座禅を組むとき、お祈りをするとき、夜間に作業をするとき、カフェインを意図的に摂取するようになった。さらには昼の作業時にもカフェインを摂るようになり、そうした流れが現代にも続いているのです。

――昔から人類はカフェインと上手に付き合ってきたのですね

栗原:はい。ただし、日本人にとってはそれが「お茶」でしたが。お茶は遣唐使、遣隋使あたりから入ってきた文化でしょう。その後、禅宗の普及と時期を同じくして、お茶は日本で広く普及しました。古くは嵯峨天皇(さがてんのう:第52代天皇。786年~842年)の時代に、京都で茶葉を栽培し、それが今の宇治茶の元だとも言われています。

本格的に日本にコーヒーが根付いたのは明治時代に入ってからのことです。江戸時代に、オランダとの交易でコーヒーの知識が入ってきて、長崎で初めて日本人がコーヒーを飲んだという記録が残っています。


余程のことがないと「カフェイン中毒」にはならない

――しかし、脳の活動に作用するコーヒーを摂取し続けると、悪影響を及ぼす可能性もあるのではないでしょうか? 「コーヒーを大量に飲むと、カフェイン中毒になる」と聞いたこともあります

栗原:確かに、「カフェイン中毒」というものは存在します。しかし、それは量的な問題です。疲れて集中力が落ち、パフォーマンスが低下してきたと感じたときに適切な量のコーヒーを飲む、つまりはカフェインを摂取するということは問題ではありません。

しかし、カフェインを過剰摂取しすぎると、脳が興奮しすぎて、手が震えてしまう、不安になってしまうといったの症状が出ることもあり、決して身体には良くありません。ちなみに、EFSA(欧州食品安全機関)はカフェイン摂取の安全性について、「1日400mg、一度に摂取する場合は200mgまでは特に問題はない」(コーヒー一杯140mlに含まれるカフェイン量は80mg程度)としています。

最近は気軽に多くのカフェインを摂取できる缶コーヒーやエナジードリンクも登場しているため、注意も必要でしょう。

カフェインを含むコーヒーやお茶などは本来、苦みや渋みがあり、「大人の飲み物」だったのですが、缶コーヒーやエナジードリンクなどではそこに甘味をつけ、苦みや渋みを感じさせないような味づくりがされています。そのため、子どもでも簡単に多く飲めてしまいます。大人と子どもでは、健康に悪影響を及ぼすカフェイン摂取量が異なるため、思わずカフェインを多量摂取してしまう可能性もあります。

脳の仕組みを知って、コーヒーと上手に付き合う

――仕事のパフォーマンスを向上させるための「適切なコーヒーとの付き合い方」について聞きたいのですが、先生はどのようなタイミングでコーヒーを飲んでいるんですか?

栗原:コーヒーの適度な飲用量は一日3~5杯程度と言われています。私はまず、朝に飲みます。人間の脳は睡眠で回復しますが、起きてすぐに100% 活動しているわけではありません。朝起きて、「もうちょっと寝たいな」と思うことがあるでしょう? そこで、脳の活動量を上げるために朝に1杯のコーヒーを飲む、というのが非常に効果的なんです。

カフェインの半減期は約4時間なので、脳のパフォーマンスが高い朝に飲み、その4時間後のお昼休み、さらにはそこから4時間後の15時、16時ころにコーヒーを飲めば、常に脳のパフォーマンスが高いまま、仕事ができるはずです。

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