- 2019年01月18日 07:55
<火器管制レーダー照射>韓国「日本が低空飛行をするなら我々もやる」→6年前「高度60mで海外艦艇監視行った」
1/2日本と韓国の間で、火器管制レーダー照射事件に関する応酬が続いています。
「韓国「日本が無礼な要求」と批判 レーダー照射めぐる情報開示で」
日本が一部の情報を開示する代わりに駆逐艦のレーダーに関する全体的な情報を求める「非常に無礼な要求」をしたと批判した。
韓国側が一部だけレーダー周波数を開示しても、それが問題となった火器管制レーダーのものでは無い可能性があるってことでしょう。
「これは火器管制のものでは無いのではないか?」「いや、火器管制のものだ。一致しなかったのだからレーダー照射は無いと認めろ」みたいに、情報交換しても全く問題が解決しないかもしれないのですね。
■韓国海軍も低空飛行を実施
「韓国「日本が低空飛行なら我々も」 レーダー照射問題」
韓国側は、哨戒機が10分近くの間、3度にわたって駆逐艦に接近する危険な飛行を行ったと主張。「第三国が同じ飛行をすれば、日本は抗議しないのか」とも指摘した。日本側は危険な飛行ではないとし、抗議もしないと答えたという。韓国軍関係者は16日、韓国記者団に対し、韓国軍の飛行パターンについて「通常、他国の軍艦から3マイル(約5・6キロ)近くまで接近しない」と語った。
韓国側はあくまで海自の飛行を、「危険な飛行」としたいようですが、実態は全く違います。なにしろ韓国自身が、今回の高度なんて問題にならないほど、低空で哨戒任務を行っているのです。
「韓国艦のレーダー照射、本当に海自P-1哨戒機は「脅威」だったのか? 検証する」2019.01.08
韓国メディア「月刊朝鮮」の記者が2013年7月10日にこのP-3へ搭乗取材した記事によると、「目視識別のために高度を100mまで下げた」「外国の艦艇監視のため高度60mで接近飛行する」とあり、韓国海軍の哨戒機部隊自身が外国の艦艇に対して、今回の事件におけるP-1よりもはるかに低い高度を飛んでいることが分かります。
「なにが日本がするなら、我々もやる」でしょうか。哨戒任務がこれからできなくなってしまうと困るな、と気付いたんでしょう。呆れた話であります。
■アメリカ空軍も民間航空条約を準用
「軍用機はルール無用? レーダー照射問題、韓国の反論動画が挙げる「国際条約」とは」
「国際民間航空条約は軍用機の飛行とは関係ない」という韓国側の主張は、じつは実際の情況とはかけ離れています。というのも、日本を含む各国は、軍用機の飛行について定めた国際的な条約などがないことをひとつの背景として、自国軍用機の行動について国際民間航空条約(ICAO)の規定を準用しているからです。
その具体例として、アメリカ軍の規定を見てみましょう。
実用的かつ任務と適合する場合には、国際空域で活動するアメリカ軍用航空機は、ICAOの飛行手続きに従わなければならない」と規定されています。
日本にケンカを売っているつもりで、実は世界の空軍にケンカを売っている韓国。アメリカに、「俺はICAOを守って飛行しているが、なんか文句あるのか?」と言われたらどうするのでしょうか?
しかし、これも任務中の飛行になると、制限高度もへったくれもありません。対空レーダーを掻い潜って潜入するために、地面を舐めるような超低空で飛行することだってあるのです。それでも通常時は、民間航空条約を準用して、軍用機は飛行しています。韓国はどこまで現実的でない反論を言い続けるつもりでしょうか。