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僕たちは「仕事をしない生活」に耐えられない—労働の強迫観念からの脱却は可能か

最近仕事の効率が上がったためか、以前より仕事をしないでも売上を上げられるようになりました(超一時的かもですけどね…)。

いざ仕事が少なくなってみると、意外なことに、なんだか「もっと仕事をしないといけない」という強迫観念に駆られるようになります。

例えば午前中に仕事を終えられて「のんびり散歩でもしたいなぁ」と思っていても、体はその逆を行き、家に帰ってガツガツとブログを書きたくなってしまいます。

フリーランスになり、平日に美術館とか行きたいなぁ、と思い続けていますが、未だにな行けた試しがないです。

仕事が忙しいというよりは「仕事をしなければいけない」という強迫観念から、そう行動せざるを得ないのです。

セルジュ・ラトゥーシュという方が書かれた「経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学画像を見る」には、下記のようなセンテンスがあるそうです(未読なのでレビューから引用)。

「脱成長」の「目的は、より少なく労働し、より少なく消費しながら、より良く生きるための社会を創造することにある」(141頁)

「大事なことは労働社会を救済することではなく、労働社会から脱出することである」(241頁)。

「労働時間の短縮とその内容の変化はなによりも社会的選択であり、〈脱成長〉が喚起する文化革命の結論である。政治生活、私生活、芸術的な生活、そしてまた遊びや観照的活動における市民の成熟を可能にするために制約のない時間を増やすことは、あたらしい豊かさの条件である」(236頁)

「脱成長」の目的である「より少ない労働(労働時間の短縮)」は、望ましいものに見えても、リアルには実践しにくいものです。

我々は「仕事をしなきゃいけない」という強迫観念を常に抱え、これを脱するためには、社会または個人が、十分なセーフティネットを持っている必要があるからです。

強迫観念の源は、セーフティネットへの不安なのです。僕は生活の不安に駆られ、ハムスターのように、こうしてブログを書いているのです。キューキュー。

「労働への強迫観念」については「脱成長」という論点であまり語られていないように思います。

「労働への強迫観念」をぬぐい去ることは、人類にとって、まさに「文化革命」とも言うべき、偉大な変化と言えるでしょう。

セーフティネットを充実させ、多くの人が「労働への強迫観念」から脱却することで、私たちの社会は新しいフェーズにシフトしていくのかも知れません。

逆説的ですが、僕たちは「仕事をしない生活」に耐えられないのです。少なくとも僕はそうでした。

これは個人的には、驚くべき発見でした。多分多くの人にとっても同じだと思います。

…と、電波な内容を飛ばしてしまいましたが、シンプルに言えば「平日に美術館行こうと思ったけど、よく考えると遊んでいる場合じゃないのでやっぱり仕事することにしてしまった自分がなんか嫌だった」というお話でした。

いつになったら労働の強迫観念から脱却できるのか…先は遠いです。

そういう意味だと、この本の著者は「労働への強迫観念」から余裕で脱却していると言えると思います。こういう「解脱」に僕たちは憧れを抱くわけです。

こちらはもっと飛んでます。素晴らしい生活実験。

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