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「大人が若者を変えてあげる」を諦めるべき理由|新成人紙面に見え隠れする大人の思惑

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新成人に「期待する」紙面

成人の日の紙面ではいつも通りの紋切型のコンセプトで「新成人」へのメッセージが綴られる。だいたい今の若者の流行りとか「夢」とか「大志を抱け!」というような内容である。そこには若者を「大人」とは異なる存在と捉え、若者に「もっとこうなって欲しい」というまなざしが見え隠れする。

「若者にもっとこうなって欲しい」という記事について、私は高校の時から「何様なんだろうな」と感じていた。記事のパターナル(よかれと思ってする本人からすると傍迷惑)な姿勢はずっと変わらない。「大人が若者を変えてあげることができる」という発想を捨てないと、このコンセプト自体が変わらない。

まず、大人と異なる「異質な他者」としての「若者像」自体に無理がある。若者論は一億総中流社会の形成と共に始まったといわれているので、総中流が激減した昨今では、「大人 vs 若者」という世代論が成り立たない。加えて若者世代はかつてない多様な価値観と生き方を体現しているし、むしろ大人世代もそうなってきているのではないか。

「大人が若者を変えてあげる」を諦めるべき理由

「大人が若者を変えてあげる」を諦めるべきなのは、

①そのパターナルな姿勢で寄ってくることを嫌がる人もいること
②「若者世代」と単純に捉えることはできないくらいに若者が多様化していること
③そもそもこうなって欲しい!という「大人像」や生き方が描きやすい社会ではなくなったから

である。

若者にかんすることは若者が決める。それが「若者参加」の本質であるが、大人が「若者を変えてあげよう」とすると、若者のことを大人が決めがちになる。そのとき、「権力」は大人の手の中にあることが多い。大人と若者が対等ではない時に、権力が不均衡になる。その権力性に敏感な若者は確かにぞんざいする。

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