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南極の氷解速度、過去40年で6倍に加速=研究


[オスロ 14日 ロイター] - 地球温暖化の進行により南極の年間氷解速度が過去40年間に6倍に加速しているとの研究結果が発表された。米国科学アカデミー紀要(PNAS)誌に掲載されたもので、この状況が続けば今後数世紀の間に海面が数メートル上昇する可能性があるとみられている。

研究は東南極氷床の端の部分が解けており、海面上昇を助長していると指摘。西側で発生しているような氷解は東側では回避されているとするこれまでの報告と異なる見解を示した。

研究によると、2009─17年の南極の純氷解量(積雪と氷解の差し引き)は2520億トン。1979─91年の平均は400億トンだった。

研究は南極の氷解により過去40年間で海面を13.2ミリ押し上げる量の水が供給されたと計算。フランス、オランダ、米国の科学者から成る研究チームを率いたカリフォルニア大学のエリック・リグノット地球システム科学教授は、「これはいわば、氷山の一角」と指摘した。

地球の海面は過去1世紀で約20センチ上昇している。他の多くの研究によると、グリーンランドから南極までの範囲で氷解が進み、バングラデシュ、米フロリダ州などの沿岸や、ロンドン、上海などの都市に脅威が生じている。

研究は、1992─2017年に解けた南極の氷の量を1690億トンと推定。昨年に大規模な国際チームが推計したところでは、この期間の氷解量は1090億トンとなっていた。

この差は主に、PNASに掲載された論文がこの期間に東南極で570億トンの氷が失われたと指摘したのに対し、昨年の研究では50億トン増えたとしていたことが原因という。

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