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サントリー酒類事業の成否

1月10日、サントリーBWS(Suntory Beer, Wine & Spirits Japan Ltd.)は、都内で国内酒類2019年事業方針記者会見を行いました。

※サントリーBWSの鳥井信宏社長

冒頭、サントリーBWS代表取締役社長の鳥井信宏さんは、次のようにコメントしました。

「サントリーは私の曽祖父、鳥井信治郎が1899年に鳥井商店を立ち上げ、ぶどう酒の製造・販売を始めてから、今年で創業120年を迎えます」

信宏さんの父は、サントリー3代目、信一郎社長です。信宏さんは、現在、サントリーホールディングス社長を務める5代目新浪剛史さんの後を継いで、次期社長就任が見込まれています。

サントリーホールディングス副社長でもある、信宏さんが託されたのが、国内の酒類事業です。周知のとおり、国内市場は、少子高齢化と共働き世帯の増加などで、ライフスタイルの変化とともに、お酒の嗜好も大きく変化しています。

例えば、ビール系飲料市場の縮小です。ビールや発砲酒、第三のビールを含めた、昨年の市場は14年連続で縮小しました。若い世代のビール離れに歯止めがかからず、缶チューハイやウイスキーなど、他の酒に需要が流れていることに要因があるといいます。

そんななか、サントリーはビール事業に関して、上半期に「金麦」をフルリニューアルするほか、「マグナムドライ<本辛口>」、氷専用ビール「アイス・ドラフト<生>」を発売するなど、ビール市場の需要喚起を図ります。

※今年3月にフルリニューアルする「金麦」のパッケージ(写真中央)

このほか、サントリーBWSは新市場の活性化に向けて、「バリューアップ」と「新需要創造」を波状的に展開していきます。

ワインやウイスキーなども、ビール系と同様に、新商品のラインナップを拡充して、ブランド力の強化と新規需要創出を期し、積極的に商品投入していく予定です。

サントリーBWSがスタートダッシュを切る背景には、今年見込まれる消費増税、20年から見直されるビール類の酒税の税額一本化など、国の施策が関係していることは間違いないでしょう。

当然、首位を走るアサヒ、2位で第三のビールが好調なキリンも攻勢をかけてきます。

数年内とウワサされる社長交代に向け、勢いをつけられるか。鳥井信宏さんの手腕が問われるところです。

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