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ポスト安倍を占う

 ここにきてポスト安倍を占う記事が目立つようになった。

 たとえばきょう1月11日の産経新聞だ。

 そして日経新聞だ。

 その背景には、4月の地方統一選と7月の参院選の自民党の劣勢が隠せなくなってきたからだ。

 もちろん自民党が議席を減らしても政権を手放さざるを得ないほどまでには減らさない。

 だから、政権交代して首相になることを目指すとあつかましくも公言した野党第一党の立憲民主党枝野代表などは、お笑いだということになる。

 すなわち、ポスト安倍を占う記事が出て来たということは、自民党内の後継者争いが始まったということなのである。

 しかし、その時期は今度の参院選の後ではない。

 もっと先だ。

 そして、報じられているポスト安倍は、いずれも的外れになる。

 菅でも、石破でも、岸田でも、河野でもない。

 小泉進次郎に至っては、いまやその可能性を限りなく小さくしつつある。

 では、ポスト安倍は誰か。

 安倍首相の意中の人物はズバリ橋下徹前大阪市長であり、大阪府知事なのだ。

 かつて安倍首相が敵前逃亡するかのように政権を放り出し、政治家生命まで失おうとしていた時、それを救ったのが関西読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」という政治娯楽番組だった。

 当時は私も時々その番組に呼ばれていて、たまたま安倍首相がその番組に出た時に一緒に出演したからよく知っている。

 この番組は、政治評論家の故三宅久之氏がレギュラー出演していて、さしずめ安倍応援団のごとき番組だった。

 橋下徹もまさにその中の常連出演者の一人だった。

 政治家失格で意気消沈していた安倍首相は、いっそ自民党を離れて日本維新から再出発したいと軽口をたたいていたほどだ。

 橋下徹と安倍首相はそれ以来の緊密な仲なのである。

 おりから橋下徹については、大阪万博の誘致が決まってから、にわかに政界復帰の機運が出て来た。

 もし橋下が再び大阪都構想を掲げ、非自民、反左翼、反労働組合の新党をつくって国政に殴り込みをかけるなら、いまの政治に倦んだ世論の拍手喝さいを浴びるだろう。

 国民民主党はもとより、野党第一党の立憲民主党は空中分解する。

 つまり橋下徹は小池百合子が民主党をつぶしたのと同じように立憲民主党をつぶすのだ。

 しかも小池百合子の失敗を見て、その誤りを繰り返さない。

 果たして橋下徹は動くのか。

 それはわからない。

 しかし、はっきりしている事がある。

 橋下徹が動くときは日本の首相になれる可能性を見つけた時だ。

 そこで安倍首相が動く。

 私が安倍首相だったらこう口説くだろう。

 今度の参院選で維新の会を第一野党にして自公政権と連立を組まないかと。

 その場合は、自分の後に橋下首相を約束すると。

 これこそが、今度の参院選で負けても、安倍首相が政権を手放さずに済む究極のからくりなのだ。

 自公連立政権から自公維連立政権への移行である。

 もし公明党が改憲問題で足を引っ張るなら、維新を味方にして公明党を追い出す事ができる。

 政権を手放す事をおそれる公明党は、何があっても自民党から離れられない。

 こうして安倍一強はさらに続き、東京五輪後も首相にとどまり、4選すらも視野に入れ、改憲の道筋をつけ、あとはお前に任せるといって橋下徹に首相を譲る。

 政界は一寸先は闇だからそううまくいくかどうかはわからないが、これこそが安倍首相が考えている最善のシナリオに違いないと私は思っている(了)

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