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【読書感想】発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち

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発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち (SB新書)
作者: 本田秀夫
出版社/メーカー: SBクリエイティブ
発売日: 2018/12/06
メディア: 新書
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Kindle版もあります。

発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち (SB新書)
作者: 本田秀夫
出版社/メーカー: SBクリエイティブ
発売日: 2018/12/05
メディア: Kindle版
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内容(「BOOK」データベースより)
発達障害とは、なんらかの機能や能力が劣っているのではありません。「病気」というよりも、「選好性の偏り」と考えるほうが、ずっと当事者の理解に役立ちます。「選好性」とは「~よりも~を優先する」という心の志向性です。たとえば「対人関係よりもこだわりを優先する」「じっとしていることは苦手だが、思い立ったらすぐに行動に移せる」…そんな視点から発達障害を理解し、無理に「ふつう」に合わせなければ、生活の支障は起こりにくくなります。発達障害の人の行動や心理、支援の方法までを解説。

 発達障害、という概念が広く知られるようになってきた一方で、僕は、すっきりしない感情も抱いていたのです。

 いろんな本や当事者(とされている人)のブログを読んで、「こういうものなのか」と思い、僕自身にも「発達障害的なところ」が多いと感じてきました。

 でも、僕は僕にしかなれないので、このくらいの「生きづらさ」や「他者とうまくかみ合わないところ」は、特別なものではないのかもしれない、とも思うのです。

 「人生イージーモード」なんて人は、そんなに会ったことがないし。
 まあ、それは、僕が、そういう天真爛漫な人を避けてきた、というのもあるかもしれませんが。

 この本は、『発達障害とはなにか』『発達障害の人が、ほかの多数の人と違うのは、どんな点にあるのか』を解読した本です。

 自分のことを「発達障害かもしれない」と感じている方や、家族・友人などに対して「この人は発達障害かもしれない」と感じることがあるという方は、ぜひこの本を読んでみてください。この本を読めば、発達障害の人特有の行動パターンと、その背景となっている発達障害の人の心理がわかってきます。「自分には(家族や友人には)どうしてほかの多数の人とはちょっと違うところがあるのか」ということを考えるための、ヒントになると思います。

 また、すでに発達障害と診断されている当事者の方や、発達障害のある子を育てている親御さん、その方々を支援している専門家のみなさんは、この本を、発達障害についてあらためて考えるための一冊として、読んでみてください。とくに、発達障害だということがわかって、本を何冊か読んでみたけれど、どうも納得できないところがあるという人には、この本をおすすめします。

 30年以上の臨床経験をもとに、著者は、発達障害と診断された人たちの実状や生活の様子について、かなり具体的に述べておられます。

 著者が何度も強調しているのは、発達障害の症状というのは教科書に載っているような典型例ではないことが多いし、正常と異常の2つに分かれるのではなく、グラデーションのさまざまな場所で、人は生きているのだ、ということなのです。

 発達障害の入門書や解説書はすでにたくさん出ていますが、この本では、私の長い臨床体験から、ほかの発達障害の本にはあまり書かれていないことをお話ししていきたいと思います。それは、発達障害のなかでも割合がかなり多いにもかかわらず、十分に理解されていない人たちの話です。

 発達障害には自閉スペクトラム症(以下ASD)や注意欠如・多動症(以下ADHD)などの種類がありますが(後掲「発達障害の基本的な特性」の図参照)、じつはそれらの種類のいくつかが重複している人が、かなり多くいらっしゃいます。そして、そうした重複例はかなり多いにもかかわらず、適切に理解され、対応されていないケースがよくみられるのです。

 ASDには「対人関係が苦手」で「こだわりが強い」という特徴があります。そしてADHDには「うっかりミスが多い」「落ち着きがない」という特徴がみられます。

「こだわりが強い」と「落ち着きがないこと」は、一見するとまじりあわない特徴のように思われます。しかし、それらが重複して現れるケースがよくあります。そして、一見正反対の特徴だからこそ、それらが重複すると、複雑な現れ方をして、十分に理解されなくなってしまうのです。

 こういった発達障害の重複をくわしく知っておくと、発達障害の人の行動や心理がより正確に、よりくわしくみえてきます。

 本人にとっては自己理解の、家族や支援者のみなさんにとっては当事者の行動理解のヒントになるのではないでしょうか。

 この本を読んでいると、なるほどなあ、と思うのと同時に、社会にうまく適応できない人は「病名」がついて、「じゃあしょうがないね」という見方がされるようになってきている一方で、僕のように、けっこうギリギリのところで、なんとか適応している(と自分では思っている)けれど、これを続けていけるかどうか自信を持てないくらいの「生きづらさ」の人間は、いちばん、割が合わないのではないか、とも思ってしまうんですよね。

 「どう頑張っても適応できない」人は、もっと苦しんでいるのかもしれないけれど。

 この本のなかで、著者は、こんな例を紹介しています。>>

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