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437日間の拘留

今でもはっきり覚えています、
事務所秘書、母、兄、誰一人として接見が許されなかったにも関わらず
「娘さんは特別に・・・」と言ってきたことを。

ちょうど私はカナダへ高校留学に旅立った年であり、遠く離れた私のことを父は相当心配していたそうです。

だからこそ、「娘さんなら、会わせましょう」と言ってきたのでしょう。

かたくなに「やましい事は何ひとつやっていない」と言い続ける鈴木宗男を“おとす”ためには、急所である娘をつかって“里心”をつけさせようと思ったのでしょうか。

「お父さん、寂しいよ。早く帰ってきて」というようなセリフを期待していたのでしょうか。

弁護士の先生に「会いたいですが、父は「父さんは最後まで闘ってくる。待っててくれ」といって向かいました。だから、私たちは父が帰るべき家で待っています、と伝えて下さい」と言いました。
あんなにも喉の奥が熱くなる想いをしたことはありませんでした。

悔しくて、悔しくて、たまりませんでした。

そして、その日からです。

拘置所にいる父にラブレターを書き始めました。

437日間の長い、長い拘置でした。
毎日、毎日、手紙を書き続けました。
直接渡すこともできない手紙でした。

弁護士先生が接見の時に、アクリル板越しに読んで下さったそうです。
だから便箋にすぐわかるよう、たくさんハートを書いたものです。
一瞬で、わかりやすい、思いが伝わるようにと。

帰ってきて欲しいのに、帰ってくるということは、相手(検察)のストーリーを受け入れるということです。

なんという皮肉なんでしょうか。

それにしても437日間、本当に長かったと思います。

ちなみに、、、、
母は父がつらい思いをしているからと家中のエアコンなどコンセントから電源を抜いていました。

「中でお父さんも頑張ってるから」と。
長く、孤独な闘いは、誰にも見えない、見せないところにもありました。

母は強し。

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