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「習近平と女性」

中国の延安大学が、日本財団の姉妹財団・日本科学協会が行っている日本語図書寄贈対象大学に成り、陝西省延安市を訪問。ここから150kmほどのところに習近平国家主席が青年期を過ごした場所があると聞いて、寸暇を惜しんで旧居を視察した。

文化大革命華やかなりし頃、当時15歳の習近平国家主席は、知識青年として僻地である陝西省梁家河(村民1400人)に男6人、女4人の一人として下放され、父が批判の対象者であったため、一人だけ7年間もの間、荒涼たる風景の貧村の横穴住居で、男6人の共同生活が始まった。

広さは20㎡ほどの横穴住居に6人の雑居寝生活。冬はマイナス20度の寒さの中、トイレは外で電気もない生活であった。その後仲間と住居を別にし、一人で横穴住居で生活。彼は知恵を働かせてメタンガスから電灯を引くことに成功し、昼間は農作業、仲間と別れた夜は読書に励んだようである。マルクス、レーニン、魯迅(ろじん)を読みふけり、中には三国志や三十六計のような娯楽性のあるものも読んだようだ。

住居は20㎡程の一部屋だけの共同生活
左から2番目が習近平の寝床

そんな模範的な知識青年の習近平青年の生活を知っていた村のオバサンが、習近平に年頃の女性を紹介したところ、女性の方から断ってしまったらしい。そのオバサンが健在だというので会いたいと思ったが、当日は勤めを休んでいるので実現しなかったのは残念であった。もし女性が結婚に同意していれば、習近平は今頃、狭西省の田舎の行政官になっていたかもしれない。

7年の下放生活を終え、その後、習近平青年は外交官の令嬢と結婚。福建省福州市の常務委員会委員であった頃、夫人から「海外に行って生活しよう」と誘われたが、離婚して福州市に留まった。

その後、人民解放軍のトップ歌手・彭麗媛女史と結婚し、今日の中国国家主席に就任したわけで、女性に振られながら栄達した珍しいケースではなかろうか。

習近平は雄弁ではないが人の話を良く聞き、目から鼻にぬけるような秀才型ではないが才走ったところはなく、茫洋として何を考えているか分からないが、熟慮・断行の人であることは間違いないようである。このような性格と卓越した指導力も、下放青年時代の難関辛苦の時代に培われたものであろう。

日本でも昔は「若いうちの苦労は買ってでもしろ」との言葉があった。

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