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働き方改革を正月に考える

今年の年末年始は長い休みになりえた。1月4日を休みにすると9日間の休みだった。嬉しいだろうか。僕なら嬉しくも何ともない。むしろ皆と同じ休みではつまらない。

日本人は休むのが下手である。年末年始もゴールデンウィークもお盆も、一斉に休むと混むだけ、料金も高くなり、下手すれば予約が入らない。そのことに何の疑問も感じないのだろうか。

今年、新天皇即位を口実に政府はゴールデンウィークを10連休にするとか。この政策自身、政府が進めようとしている働き方改革に関して、その本質の何たるかを政府自身が皆目知らない証拠である。

即位を祝うのなら、今年限りでもいいから、企業に有給休暇日数の追加を要請するくらいのことをやらないといけない。全国一斉の10連休では疲れるだけ、旅行業者をウハウハ言わせるだけで終わる。それとも旅行業者と政府がつるんでいるのか。

思うに、年末年始はともかく、ゴールデンウィークやお盆は絶好の仕事日和である。サラリーマンの当時、できればその期間は働きたかった。電車は空いている、「この仕事をしといて」という命令も減る。出勤して命の洗濯ができるなんて、最高だった。

それはともかく、働き方改革とは、好きな時に(もちろん仕事の繁閑を見計らい)休む、もしくはさっさと帰ることである。職場の雰囲気も上司も、個々人の仕事の自由度を認めることで、働き方の改革が始まる。

パワハラという言葉だが、この一般的な使い方を好きになれない。職場には当然上司がいる。上司という言い方が気に入らないのなら、指揮命令を下す人物がいる。その指揮命令が気に入らない場合にも、その命令された仕事が自分自身の能力を少し上回っていて努力しないといけない場合にも、それが「パワハラだ」と決めつけていないだろうか。それらを一々パワハラだと非難したのなら、組織が成り立たない。

一方、「今日は定時に帰ります」、「明日は休みます」、「これこれの1週間、旅行のため休ませてください」という申し出を、「ええっ、そんな呑気な」というのは、正真正銘のパワハラだろう。「仕事に支障はないの」と質問し、支障がないようなら、「ほな、羽を伸ばしたらいいね」と申請を認めるのが能力の高い上司の役割である。

自由に帰れ、休みがとれるようになれば、通勤が(多少だろうが)楽なり、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の期間の殺人的な民族大移動が消滅する。それを目指すのが政府の政策のはずである。

ということで、繰り返すが、今年のゴールデンウィークの10連休、アホでしかない。

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