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なぜ高齢者は騙されやすいのか、その答えは「認知の硬さ」に

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 このことは、特殊詐欺や悪質なリフォームに、高齢者や認知症の人が引っかかりやすいこととも関係しています。電話の第一印象で自分の子や孫だと思ったら、そのあとでおかしな要求をされても、子や孫だという思い込みを変えない。

 あるいは、第一印象で信頼できる人だと思ったら、高額な工事が必要だと言われても、疑わない。このような認知の硬さを、悪意のある人に利用されてしまうのです。

 特に認知症の人は、認知の硬さに加えて、社会的認知も低下していることが多いため、相手の心の底にある意図を見抜くことができません。特殊詐欺に引っかかると、家族は「なんでそんなバカなことをしたんだ!」と責めてしまいがちですが、自分ではどうしようもないのです。

 話が逸れましたが、要するに高齢者や認知症の人は、他者との関係において第一印象が大きな意味を持つということ。いったん思い込んだことは、容易に変わらないということです。

 したがって、こちらを信頼してもらうには、演技をするというと聞こえが悪いのですが、笑顔で接していい印象を与えることが大事です。

「この人はいい人だ」「信頼できる人だ」と思えば、認知症の人の気持ちも安定します。気持ちが安定すれば、コミュニケーションも取りやすくなり、会話も増えていくはずです。

 以上、佐藤眞一氏の新刊『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』(光文社新書)をもとに構成しました。認知症の本質である「生活の障がい」と「孤独」を軽減するための、認知症の人の心の読み解き方を解説します。

●『認知症の人の心の中はどうなっているのか?』詳細はこちら

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