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『いだてん』2019年最大の注目作である理由とは? 国民的大河ドラマ誕生

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東京オリンピックまで、ついにあと一年。1月6日、そのことをひしひしと感じさせてくれるであろう、大河ドラマ『いだてん』(毎週日曜・BS4K 9:00~ BSプレミアム18:00~ NHK総合20:00~)がいよいよスタートする。

日本が初めて参加した1912年のストックホルムオリンピック、幻の開催となった1940年の東京オリンピック、そして1945年の終戦。さらに、戦後の復興と1964年の東京オリンピックが実現されるまでの悲喜こもごもが描かれるという。

大河ドラマは戦国時代や幕末の作品がほとんどであり、近代・現代を舞台にした作品は珍しい。しかし、『いだてん』は決して奇をてらったものではなく、「従来の“大河ファン”だけでなく、老若男女を楽しませよう」とした意欲作だ。

○2人のヒーローがたすきをつなぐ

主人公は、「日本で初めてオリンピックに参加した男・金栗四三(中村勘九郎)と、「日本にオリンピックを招致した男・田畑政治(阿部サダヲ)。言わば、「2人のヒーローがたすきをつなぐ」という異例の構成なのだが、金栗と田畑は「初めてのことにまっすぐ挑む」「困難に負けない不屈の精神」という共通点を持っている。

ネタバレになるので詳細は書かないが、金栗は惨敗や不運にめげず走り続けたマラソン選手、田畑は敗戦で沈む日本人に「スポーツで立ち上がろう。スポーツで平和を喜ぼう」と呼びかけた人物。ともにオリンピックに賭けた知られざる日本人の物語であり、“オリンピック外伝”のような位置づけの作品となる。

予告映像を見ると、「無謀じゃないと、時代は、前に進めない」「あなたを少し、無謀にさせるかもしれない」「いつの時代も無謀に思われた挑戦が未来を作ってきた」と、“無謀”というフレーズを連呼。さらに、「わかってもらえなくても、壁にはねかえされても、ときにがむしゃらに、ときにやけくそに、その道をかけつづけていく。少し前の日本にもそんな人たちがいました」というナレーションもあった。わずか30秒の映像でも熱さが伝わってくるのが、『いだてん』の魅力なのかもしれない。

もともと日本人には、サッカー、野球、バレーボールなどスポーツの日本代表戦が盛り上がるという気質があり、近年ではテレビでも日本礼賛番組が人気を集めるという傾向も見られる。『いだてん』は、そんな日本人にナショナリズムを実感させる作品になりそうだ。

○『あまちゃん』黄金スタッフが再集結

物語と同様に期待感をあおっているのは、スタッフとキャストの顔ぶれ。脚本・宮藤官九郎、チーフ演出・井上剛、チーフプロデューサー・訓覇圭、音楽・大友良英らのスタッフは、2013年の朝ドラ『あまちゃん』(NHK)と同じであり、それだけで「見てみようかな」と思わせる魅力がある。

事実、予告や初回の映像を見ると、躍動感あふれる映像と音楽、泣き笑いを織り交ぜたストーリーは、さすがとしか言いようのない仕上がりだった。これを1年間続けられたら、何ともぜいたくな作品となる。

大河ドラマで戦国時代や幕末が人気なのは、「人間味あふれる多彩なキャラクターがひしめき合っているから」と言われているが、その意味では『いだてん』も引けを取らない。

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