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IT 復興円卓会議「政治」 4/10

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IT復興円卓会議「政治」の第4回。
藤末建三民主党参議院議員、高井崇民主党衆議院議員、世耕弘成自民党参議院議員、池田信夫さん、菊池尚人さん。

国会対策

-ここまで、与野党で提言を出しておられますが、実行していくためにハードルになっていくことは何かありますでしょうか。(中村)

-うまくやっているところもあるのですが、とまっているところもあるのです。国民の皆さまにはぶつかっているところしか見えていません。例えば4つの法案を通しても、ドーンと大きいものが通らないとなると国民の皆さまから見ればやっていないじゃないかとなってしまうところがあるのです。やっているところがキチンと報じられていないというのは一つのハードルです。(藤末)

-でも、復興に関してはITも含めて今までの路線を続けていけばよいと思います。少なくともITに関しては与野党の向いている方向は近いです。あとはどう実行するかです。実行するときに現場の人が嫌がることも出てくるでしょうし、中央省庁の縦割り行政も弊害となって来る場面が出てきます。そういったところをどうぶち破っていくかです。やはり政府のシステムや行政のITの改革をするときは組織がとても大きいので、ITを良く理解したスティーブ・ジョブスのような強烈なリーダーシップ、思想が無いとなかなか実行は難しいですね。最終的にはそういった組織論が難しいところだと思います。(世耕)

-そのようにIT分野を引っ張っていくリーダーは誰がいますでしょうか。(中村)

-我々が官邸に入れれば、とは思いますが。あとはそういった舞台を政府の中に作らなくてはいけないのではないでしょうか。今までもIT戦略本部とかを作ってきましたが、もっと強力に、法律で権限を持たせて、そこがある程度思想を持ってやっていくくらいではないと難しいでしょう。(世耕)

-先程キチンと報じられないという話がありましたが、政治家から見た政治報道とはどうだったかというのをお伺いしたいのですが。復興に向けた政策立案の動きというのは余り注目されない印象があります。(中村)

-取材する側はもめているところの方が面白いわけで、そちらを優先的に報道してしまうのではないでしょうか。国会でも実際には大部分の法案は決まってしまうわけで、可決する法案は通常取材の対象からは外れてしまいます。ITや復興は与野党が対立する分野ではないと思いますので、淡々と通して、対決すべきところにエネルギーを集中したらどうでしょうか。(池田)

-政局的な話になってしまいますが、民主党は国会対策があまり上手ではないです。自民党時代は良くも悪くも、国会対策委員会が力を持っていました。国会対策委員会はまさに通す法案と通さない法案という整理をやるのです。この組織をもう少し有効に使い、民主党に相談して欲しいと思います。国体政治と言って、裏で決めるのではないかという批判もありますが、そういった交通整理も必要なのです。(世耕)

-議論は表でやるけれども、議論内容の順番などを決めることが必要です。(藤末)

-政府と民主党が上手く話せていないということも問題ですね。(世耕)

-政治主導という建前を民主党はまともに信じてしまっていてそのままの仕組み作りにしてしまっているところに原因があるのでしょう。民主党が議席の圧倒的多数をとっていれば、それは内閣が決めて法律を出してしまえば、自民党が反対しても法案は可決します。国会がねじれていると、結局自民党がOKしないと何も決まりません。党同士で話さないと内閣が何を言っても決まらないという、現実と政治主導の理念がマッチしていない状態にあります。そういう意味で残念ながら国会は機能しにくいと言えます。ですので、現実に対応した仕組み作りを民主党がしないと、空回りしてしまうのではないでしょうか。(池田)

-先程政治が機能しているという話がありましたが、ねじれているからこそ機能している部分もあるのかもしれません。それはしっかりと調整をしないといけないということですから。(中村)

-先日民主党大会があったのですが、大会の前に内輪の会議がいくつかあり私も参加していたのですが、その場で世耕さんがおっしゃったようなことが反省点として上がってきました。その際、民主党の国対委員長が、まさに国対が与野党との話し合いの場として機能するよう、メリハリのある国体を、という話をされていました。なんでもかんでも相談で通すってことではなく、対立することに関しては国民が判断を下すことになるわけですから、我々も腹を括ってやろうということになりました。(高井)

-IT分野の法案に関しては比較的スムーズに通ってきましたよね。(菊池)

-国対の議員同士の打ち合わせの場とはどこなのでしょうか。(中村)

-これは国会対策委員長室というところです。自民党ではここは修業の場と言われています。時間厳守、自分の予定は聞いてもらえません。しかしある意味、勉強の場としても機能しています。1年生議員は皆ここに来て国会運営のやり方や法律の処理などを勉強します。(世耕)

-今の、例えば総理とか現職の閣僚も、あまりそういったことにピンと来ている人が少ないのでしょうか。(菊池)

-そうなのです。この国対の感覚というのは非常に重要で、どんな立派な法案を出しても、スケジュール的にどうなのだとか、他に野党とどんな交渉をすれば法案が可決するのかということを頭の片隅においていないと、現実の政治は難しいです。(世耕)

-ただ、本当はそういったやり方はあまり好ましくないのではないでしょうか。昔民主党が言ったように、テーブルの下で政党同士が駆け引きをして実質的な落とし所が決まってしまうようでは、何のために政府や国会審議があるのかということになります。この建前論はわからないこともないのですが、残念ながら国会の実態が建前と合っていないのです。原則論から言えば国会の選挙制度も含めて、恒常的にねじれが続く状態は何とかしなくてはなりません。それは短期的にはどうしようもない面もありますが。もう少し実態に即した部分で機能的にやる仕組みを考えなくてはならないのではないでしょうか。先程権限をどこかに集中するという話もありました。今の国対のやり方は自民党政権がずっと行ってきた昔ながらのやり方に回帰している印象があります。(池田)

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