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西武・そごうの「わたしは、私。」の広告をみて思ったのは安倍政権の「すべての女性が輝く社会づくり」への皮肉

 西武・そごうの「わたしは、私。」の広告が物議を醸しているようです。

意見など
西武そごう「わたしは、私。」に感じたモヤモヤの正体」(ブロゴス)
再生産される「わたしは、私」」(井戸まさえ氏)
西武・そごう「わたしは、私。」広告に寄せられた賛否両論から読み解く「女性活躍」の複雑さ」(治部れんげ氏)

 この動画はこれです。
 SEIBU SOGOわたしは、私。

 この動画は一昔前ならよくあったケーキを弱い者イジメのようにぶつけたりするテレビ番組の構図を思い起こさせました。

 今時、まだこのような番組はあるのかは知りませんが、食べ物を無駄にしている点もさることながら弱い者イジメ的でそうした様を笑いものしていた品のない番組です。

 主題とかけ離れたような時代遅れ感があり、これを見た感想としては正直、マイナスです。
 マイナスというのは、訴えたい趣旨はわかるなと思ったからです。

 その内容を改めてみてみましょう。
女だから、強要される。
女だから、無視される。
女だから、減点される。
女であることの生きづらさが報道され、
そのたびに、「女の時代」は遠ざかる。
今年はいよいよ、時代が変わる。
本当ですか。期待していいのでしょうか。
活躍だ、進出だともてはやされるだけの
「女の時代」なら、永久に来なくていいと私たちは思う。
時代の中心に、男も女もない。
わたしは、私に生まれたことを讃えたい。
来るべきなのは、一人ひとりがつくる、
「私の時代」だ。
そうやって想像するだけで、ワクワクしませんか。
わたしは、私。
 私が着目したのはこの部分です。
 「活躍だ、進出だともてはやされるだけの「女の時代」なら永久に来なくていい
 これを読んだとき、真っ先に思い浮かべたのが稲田朋美氏であり、高市早苗氏です。今だと片山さつき氏ですね。

 安倍内閣が政権浮揚のために登用した女性閣僚たちであり、そのための打ち出したこの政策です。
すべての女性が輝く社会づくり

 結局、安倍政権による女性の活躍というのは、安倍氏がお友達にしている極右の女性議員だったことが思い起こされるわけです。たくさんいましたよ。
安倍改造内閣が発足 女性登用で支持率アップ?
安倍改造内閣の目玉は野田聖子氏 今までの女性参画も茶番だったし、これからも同じ印象操作で女性票を狙う

 お友達の中でも「女性」だからというだけで優遇されているわけで、これって一般的な女性の生きづらさを逆の意味で証明してしまったようなものでした。まさに男の後ろ盾でいい気になっている女性たちです。

 「永久に来なくてもいい」というフレーズは本当にそうだと思いました。

 後半において、女性だからではなく、「私」としての存在を認めさせることこそ求められている社会ということになります。

 西武・そごうが政権批判をするはずがない?

 制作者の動機はどこにあったのでしょうね。政権批判をする意図など皆無でしょうが(ありましたとは言わないですよね)、感じていたことは同じなんじゃないかなと思いました。

 このような意味での「永久に来なくてもいい」というのは利用されるだけ利用されて使い捨てにされる立場からすれば、それなりの共感は得られたようにも思います。優遇されてしまっている人たち(女性)には全く実感がわかないんでしょうけれど。

 もっとも、最後のところで「ワクワクしませんか」と結んだのは前向きを演出しようとしたのでしょうが、そこがCMの悲しい運命といいましょうか、批判で終わってはならないことから、いきなりちゃぶ台がひっくり返された感もあります。

 そして、あの動画が果たして阻害された女性の気持ちを代弁するようなイメージを作り得ているかといえば、そうはなり得なかったということになります。その点は残念です。

 一昔前の下品なケーキ投げのパクリを用いてしまった点でミスマッチでもあるし(表現方法が古すぎ)、登場している女性に深刻さがみえないのも阻害された女性のイメージからは遠ざかってしまいました。

 ちょっと残念なCMでした。しかし、全否定するつもりは全くありません。

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