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理研が「アルマ望遠鏡」で450光年先の惑星の成り立ちを観測 

 新年早々、嬉しいニュースが飛び込んできました。理研(理化学研究所)による、国立天文台が国際運用している「アルマ望遠鏡」を使った、惑星の起源解明に迫る研究が、この度英国の科学雑誌「Nature」に掲載されました。

http://www.riken.jp/pr/press/2019/20190101_1/

理研(松本紘理事長)は、文部科学省所管の独立行政法人であり、国立天文台(常田佐久台長)も文科省所管の大学共同利用機関法人自然科学研究機構の一つです。本省では不祥事が続いていますが、JAXA(宇宙航空開発機構)もそうですが、所管の各法人や機構は本来の使命にそって健闘しています。

●アルマ望遠鏡とは

「アルマ望遠鏡」とは、南米チリの標高5,000mの高地に建設され、2011年に科学観測を開始したこの巨大な電波望遠鏡です。我が国の国立天文台はじめ21の国と地域が国際協力で建設・運用しています。我が国の貢献は4分の1と言われており、その貢献度合にそってアルマ望遠鏡の利用が決まると聞きました。口径12mのパラボラアンテナ54台と、口径7mのパラボラアンテナ12台、合計66台を結合させて、1つの巨大な電波望遠鏡を作りだしています。

直径16kmの範囲内に可動式で設置することができ、東京の山手線の直径距離(田端〜品川間)と大きさが同じです。解像度は人間の視力に例えると「視力6000」、大阪に落ちている1円玉の大きさが東京から見分けられる能力に相当するとのことです。従来の10倍から100倍高い性能になります。星や惑星の材料となる塵やガス、生命の材料になるかもしれない物質が放つわずかな電波を、「視力6000」に相当する圧倒的な性能でとらえることができるということです。惑星誕生の仕組みや地球外生命の可能性を明らかにし、私たち人類・生命の起源を宇宙観測からたどることができると言われています。

https://alma-telescope.jp/about 

●ガス・塵→分子雲→降着ガス→円盤→惑星

今回の理化学研究所(理研)の惑星形成研究室、共同研究グループ(坂井南美主任研究員ら)では、その「アルマ望遠鏡」を使用して、おうし座の方向、地球から450光年の距離にある成長途上にある若い「原始惑星系円盤」「IRAS 04368+2557」を観測しました。

その結果、円盤の回転軸の傾きに内側と外側でずれがあること、円盤内部で星間塵が合体成長し始めている可能性があることを見いだしたというのです。

星と惑星系は、銀河の中に漂うガスや塵からなる分子雲が自己重力で収縮することで誕生し、生まれたばかりの原始星の周りでは、原始星へ回転しながら落下する降着ガスの内側に円盤が形成されるとのことです。この円盤の中で将来惑星が誕生することから、「原始惑星系円盤」と呼ばれています。このため、円盤の形成過程の理解は惑星形成とも密接な関係にあり、今回の研究はその解明に繋がっています。

●基礎研究支援となる科研費を増額

今回の研究には、研究所の基礎研究に活用される科研費(科学研究費助成事業)が活用されています。

昨年ノーベル賞を受賞した本庶佑先生は、学者個人や共同研究者との基礎研究を支援する科研費の重要性を訴えていました。

今年の通常国会に提出される、今年度第2次補正予算、来年度予算案には、科研費を増額しています。

・今年度第2次補正予算 科研費 50 億円

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2018/12/21/1410170_02.pdf

・来年度当初予算案 科研費 2371.5億円(今年度当初2285.5億円86億円増)

http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h31/1408722.htm 

科研費が国民の税金である以上、当然、研究者の国民への説明責任を果たすべく、情報公開を徹底していく改善が図られつつあります。

引続き138億光年の宇宙の解明を通じて、私達の起源を探る研究を支援していきたいと思います。そして、それは真理探究、国際貢献となり、我が国の国威発揚になると思います。

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