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大ブームの「ストロング系」缶チューハイ開発物語

 大ブームの「ストロング系」缶チューハイ。作り手たちの苦労を知ると、お酒がまたおいしくなる。まずはサントリー。「-196°Cストロングゼロ」は、ストロング系飲料の代名詞だ。

「『-196°C』開発のヒントは居酒屋にありました。社員一同、仕事柄、常に居酒屋やバーをまわっているなかで『なぜ居酒屋で飲む生搾りチューハイはおいしいのか』という議論に。

 最初からレモンフレーバーがミックスされているのではなく、生搾りがおいしく感じる。それもほかの人が搾ってもダメで、自分で搾らないと。

 これは手についた皮の香りが鍵だと気づき、果実のおいしさ・香りを余すところなく封じ込めたチューハイに取り組んだ。そして開発したのが、果実まるごとを-196°Cの超低温で瞬間凍結し、おいしさをキープする『-196°C製法』です」(サントリー)

 洗練されたシンプルなパッケージが評判の「サッポロチューハイ99.99」。

「パッケージが先に完成していたため、そのイメージに符合するスタイリッシュな味わいの実現に苦労しました。

『99.99』の開発は、ベースとなるお酒を磨き上げ、余分なものをそぎ落とすという『引き算』を繰り返す作業でした。そこから生まれたのが、2段階で白樺炭ろ過をおこなうなどの独自製法で作った高純度ウオッカだったんです」(サッポロ)

 2013年12月、最初に9%のストロング系飲料を出したのがキリンビールだ。

「『キリン・ザ・ストロング』はお客様が何を求めているか、考えたのが出発点。『強いものを』という声があったので、『強さ』の概念も考えてみました。棍棒? ミサイル? 槍? 外から聞いたらあほらしいんですけど(笑)。

 味に落とし込む前に議論を徹底した。なぜ強いものを求めるのか? というところまで理解して、中身に落とし込もうと。

 今までになかった味を作るため、ビールのような味を作ってみたり。日本酒みたいな旨味を入れて、ゆっくり飲めるようにしようとか。チューハイの枠を超えて味を試しました」(キリン)

 家飲み忘年会にこの1本!

(週刊FLASH 2018年12月25日号)

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