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「コインチェック」騒動の後始末 和田前社長が手にした大金はいくら? - 「週刊文春」編集部

「急激に事業が膨張する中、杜撰な管理を突かれて起こるべくして起きた事件です。にもかかわらず和田前社長らは、今でも『自分たちは被害者で悪くない』と考えており、新しく経営に加わった人たちは呆れています」(コインチェック関係者)

【写真】和田氏のツイッターの画像

◆ ◆ ◆

 仮想通貨取引所の「コインチェック」が管理していた仮想通貨「NEM(ネム)」が外部のハッキングにより流出したのは18年1月末のことだった。流出額は史上最悪の580億円に上り、26万人の顧客はパニック状態に。結局、「NEM」はネット上で分散された後犯人と共に消えた。

 事件で批判を浴びたのが、コインチェック創業者の和田晃一良前社長(28)と、当時COO(最高執行責任者)だった大塚雄介氏(38)だった。

「謝罪会見に臨んだ和田さんの態度はまるで他人事で、呆けた表情でした。大塚さんが代わって淡々と答えていましたが、中身は無かった。驚いたのは、その後、460億円を客にポンと補償したこと。社員10人足らずで売り上げ1億円の赤字企業が仮想通貨ブームに乗って大化けし、事件の前月は、1カ月で2、300億円の利益を出していたようです」(金融紙記者)


和田前社長(左)と元COOの大塚氏(右) ©共同通信社

 実際、事件直前に大塚氏は日経新聞の取材に応じ、「現代版ゴールドラッシュですよ」と豪語していた。

 しかし事件後、コインチェックは自力で再生できず、2カ月後に大手ネット証券のマネックスグループに買収された。マネックスは経営陣を送り込み、和田氏と大塚氏は共に執行役員への降格となった。

騒動後、2人が手にした大金の額は?

 だが、2人に危機感は見られなかった。

「金融庁から業務改善命令が出て事業を停止したのに、新たにオフィスを借り、新規採用を続けたのです。4月以降だけでも社員数が50人ほど増えている。改善命令が解ける内示が6月に出ると、今度は大塚さんが『次は広告を打ちましょう!』と言い出した。和田さんらは毎晩遅くまで残っていますが、みんなでゲームをやっていることも多い。2人は、すぐまたバブルが来ると思っているようです」(内情を知る男性)

 反省の色のない2人に対し、マネックスから来た役員らは何もいえなかったという。

「半年間で赤字が10億円近くにまで増え続けた。一方で、金融庁対応のため、マネックスからコインチェックに送り込まれた執行役員は、和田、大塚どころか、その下の社員達まで言うことを聞かずトラブルとなり、交代を余儀なくされました」(同前)

 事件によって、2人が手にした大金についてはほとんど知られていない。

 マネックスに36億円で売却したことで、筆頭株主だった和田氏は実に約16億円、大塚氏も約2億円を得た上に、「今後3年間の累積利益の半分が旧株主に支払われる契約」(別の金融紙記者)だという。

「ただ仮想通貨の推進役になった金融庁が180度転換して規制を強める方針です。仮想通貨の名称は“暗号資産”に変わる。ブーム再来はないでしょう。2人は絶頂期に問題を起こしたことで、逆に、株を高く売ることができたのです」(同前)

 コインチェック社は、次のように回答した。

「法務部担当の執行役員は、当局対応していましたが、体調が万全でなくなったため退任し、マネックスグループ内で別の職務に従事しております。(赤字は)内部管理体制強化の人員増などによって費用が上昇したため計上しました」

 ネット時代の徒花(あだばな)だとしても、あまりに軽い。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年1月3・10日号)

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