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カレー沢薫、自室から2018年を振り返る

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今回のテーマだが、「カレー沢が選ぶ今年の10大ニュース」だそうだ。

世界一社会と関わりがない職業である「無職」によくそんな質問するな、と思うが、それは「社会派無職」の方に失礼だった。私が社会に関係ないだけだ。

そんな、社会に関心がないというよりは社会にシカトされている自分なので、今年の10大ニュースどころか、「今年起こったことを10個言え」と言われても出てこない。むしろこのコラムだけが唯一の社会との接点であり、これがなかったら来年平成が終わることも知らなかっただろう。

よって、まず今年起こったことをネットで調べてみたのだが、「知っている人が何人も死んでいる」という印象だ。だがこれは「今年はよく人が死んだ」というわけではなく、ただの加齢現象だ。

若いころは、有名人の訃報を聞いても、自分が生まれる前に活躍した俳優さんだったりする。なのでニュースを見ても「だ、誰や」と思うことが多かったが、年を取るにつれ「自分もテレビでよく見てた人」が亡くなることが増えてくる。

これからは、もっと「知ってる人が死ぬ」ことになるだろう。そして、同時に若い人が「だ、誰や」となっているのを見ることにもなる。二重に寂しい現象である。

特に衝撃だったのは、漫画家のさくらももこさんの訃報だ。さくらさんは、何を隠そう、私が漫画家を志すきっかけになった人だ(隠すも何も、誰も興味がないと思うが)。今こうして書いている文章にも大きな影響を受けている。

彼女がいなかったら、私は今頃無職の引きこもりだったかもしれないのだ。つまるところ何も変わっていないが、さくらさんが「いる」のと「いない」のとでは、私の人生には、私にしかわからない大きな違いがあったのである。

"無職"から見た今年の天変地異


そして今年は「夏がすごく暑かった」ことが記憶に新しい。

と言いたいところだが、私はその時すでに無職だったため、言うほど「今年の暑さ」を感じていなかったりする。これは無職というか「引きこもりあるある」なのだが、ずっと家にいると、日本と言う四季がある国で生活しているにもかかわらず、季節感が消滅するのである。

空調のおかげで気温の変化を感じないのはもちろん、景色を見たり、外の空気に触れたりしないので、一年すべてが「自分の部屋」という季節になってしまう。ちなみに「自分の部屋」という季節の特徴は「多湿」「臭い」である。

しかし、今年はあまりにも暑く、水分を取るとか塩分を取るとかチャチなものでは追い付かず、もはや一番の熱中症対策は「外に出ない」ことだと言われるほどだった。つまり「自分の部屋」は最も健康に良い、最強の季節ということが実証された年ということだ。

だが、必ずしも「自室最強」と言い切れないこともよく起きた。今年の漢字が「災」になるほど、災害が多かったのである。災害時に大事なのは「早めに動く」ことである。たとえば洪水の避難勧告が出ても「自室最強説」を頑なに守り続けたら、「LOSER」のPVの時の米津玄師みたいになる。

このように日本は災害が多い国なので、早い行動と備えが重要だ。一つ有益なことを言うと、「ふるさと納税」の返礼品に「防災袋」を用意している自治体がある。節税にもなり災害への備えもできるので、来るかどうかわからない災害のために備えるのがもったいないと感じる「気づいたらLOSERのPVになっているタイプ」は一考してみてはどうだろうか。ちなみに私は未だに何もしてない。

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