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戦地取材歴20年の女性ジャーナリストが見た「報道の裏側」

「なぜ危険地域に行くんだ」――。シリアでテロ組織に拘束され、3年4カ月ぶりに帰国した安田純平氏には、こんなバッシングが吹き荒れた。そんななか、あえて「危険地域」を取材する女性が増えている。

 本誌は女性戦場ジャーナリストの1人、嘉納愛夏さん(48)を取材した。

「1998年にインドネシアのジャカルタで反政府暴動が発生し、『とりあえず行ってみようか』と現地に赴いたのが最初の紛争地取材でした。

 行ってみたら『あれ? 紛争現場はどこ?』っていうくらい静か。メディアでは国全体が騒乱状態にあるように報じられていましたから、拍子抜けしました。

 報道の裏側に何があるかを勉強させられましたね(笑)。もっとも、このときの取材では、私の十数メートル先で自動車爆弾が炸裂する経験もしました」

 この写真はイラク戦争後の2004年。検問所で米軍兵士がイラク人の車を撃ったときのもの。

「米兵の『止まれ』のジェスチャーが通じなかったためです。このような誤解による誤射が多かった。

 若手の女性ジャーナリストはたしかに増えています。危険はあるけど、女性しかできないこともあります。私が言うのもおこがましいですが、皆さん、やりたい取材をどんどんやればいいと思います!」

かのうあいか

1998年、写真館勤務を経てフォトジャーナリストに。世界の紛争地域を取材しながら、日本国内ではポートレイト撮影もおこなう

写真・嘉納愛夏

(週刊FLASH 2018年12月18日号)

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