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米FRB、市場注視し政策調整する用意=NY連銀総裁


[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)は見解や政策スタンスを再考する用意があり、市場が示すシグナルを注視していくとの見解を示した。ただ今後あと数回の利上げが実施され、資産圧縮も継続されるとの方針は堅持した。

FRBは18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に25ベーシスポイント(bp)引き上げることを全会一致で決定。一方、2019年の利上げ回数の見通しは2回とし、9月の前回見通しの3回から引き下げた。[nL3N1YO4O1]さらに、パウエル議長がFOMC後の記者会見で、バランスシートを毎月500億ドルのぺースで今後も縮小し続ける方針を表明したことで、米株価は下落。株安は世界的に広がった。

こうしたなかウィリアムズ総裁はこの日のCNBCに対する発言で、一段とハト派的な金融政策へのコミットメントは示さなかったものの、FRBの資産圧縮計画についてやや融和的なスタンスを示した。

同総裁は「景気が一段と減速するとの懸念は明らかに存在している」との認識を表明。経済見通しが「極めて力強い」ことを踏まえると「現時点」で計画を変更する必要はないと考えているとしながらも、FRBは「見解や政策スタンスを再評価する用意がある」と言明。「バランスシート正常化に向けた戦略を変更することは決定しなかったが、2019年に入ってからは経済指標を注視し、情報に耳を傾け、われわれの経済見通しを再評価し、適切な政策決定を行っていくことに前向きだ」と述べた。

FRBは2007─09年の金融危機後、約3兆5000億ドルの債券の買い入れを実施。昨年10月に膨れ上がった資産の圧縮に着手している。

ウィリアムズ総裁はFRBはこれまでも長らく、経済見通しが「大きく悪化」した場合は資産圧縮計画を調整するとの方針を示してきたと指摘。来年の経済成長は「非常に堅調」な雇用増に後押しされ、「やや減速はするものの、なお極めて力強い」ものになると予想しているとし、「経済が極めて力強いとの文脈」の中で、19年に2回程度の追加利上げを実施することが恐らく適切と見られると語った。

IIIキャピタル・マネジメントの首席エコノミスト、カリム・バスタ氏は「ウィリアムズ総裁の発言のトーンは、パウエル議長よりも融和的で共感的だった」と指摘。ウィリアムズ総裁の発言を受け、ドル相場と米株価が一時上昇するなどの動きが出た。

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