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陶芸家が"マナー講師撲滅用とっくり"を販売 「注ぎ口を使わないのがマナー」へのアンチテーゼ「注ぎ口は善意で付けている」

実店舗で販売されている作品

「注ぎ口のついた徳利から酒を注ぐ時は、注ぎ口以外の場所から注ぐべし」――そうマナー講師が指南しているという話が11月下旬にネットで注目され、物議を醸した。そんな中、福岡県遠賀郡に住む陶芸家の川原直樹さんは、12月21日から「マナー講師撲滅用とっくり」の制作・販売を開始した。

「マナー講師撲滅用とっくり」とは注ぎ口が3か所あるとっくりで、注ぎ口の角度を調整しているため、

「無理に注ぎ口を避けるとあらぬ方向に酒が流れてテーブルを汚す仕組みです」

とツイッターで説明している。同商品は発売から約1時間足らずでネットショップ出品分が完売。現在は実店舗のみで購入できる。爆売れ状態に川原さんは、キャリコネニュースの取材に対し、「最初は友人を笑わせよう作っていたのですが、まさかここまで反響があるとは思いませんでした」と驚いている。

「注ぎ口を使うか否かは自由。でも『縁を切る』といって罠扱いするのはどうかと思う」

「友人が作ってくれた」という告知用バナー

制作したきっかけは、「注ぎ口から注ぐのはマナー違反」へのアンチテーゼだ。今年8月放送の「くりーむしちゅーのハナタカ!優越館」(テレビ朝日系)で、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会の日置晴之専務理事がVTR出演した際、徳利の注ぎ口から注ぐのは「縁を切る」という意味になるため縁起が悪い、冠婚葬祭時には避けたほうが良いと話していた

川原さんは徳利の注ぎ口について「本来、付けなくてもいいもの」だと解説する。それでも付けている理由について、

「気持ちよく注げるようにするために善意で付けています。使うか否かは自由ですが、そこを『縁を切る』といってマナーの罠扱いするのはどうかと思います」

と話した。徳利の制作は「見た目の綺麗さ」と「機能性」が両立するよう意識した。実店舗にも午前中だけで4人が訪れ、中には複数購入する人もいたという。

「やはりお酒が好きな人で、日本酒を注ぐマナーについて思うところがある人が購入しているのではないでしょうか。普段は食器や花瓶など日用品が多いですが、徳利の需要が多いようなので重点的に焼いていきたいなと思います」

徳利の値段は1200~2000円程度で、種類は乳白、マット、瑠璃、黄瀬戸織部など。ツイッターで「直接手にとってご自身の手に馴染むものをお選びください」とコメントしていた。ネット通販サイト「minne」は完売しており、次回生産については「急遽今年中に行うことにしましたので次の出品は少しお待ちください」とツイートしている。

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