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NY市場サマリー(13日)

[13日 ロイター] - <為替> ユーロが対ドルで安定的に推移した。欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で、量的緩和(QE)の終了を正式に決定すると同時に、保有債券の償還資金の再投資は初めての利上げが実施された後も長く継続するとの方針を示したことが背景。[nL3N1YI3YB]

この日は米中通商協議が進展しているとの楽観的な見方からドルが大部分の主要通貨に対し堅調に推移したほか、英ポンドは前日にメイ首相が与党・保守党が実施した党首信任投票で信任されたことを受け上昇した。

ステートストリート・グローバルマーケッツ(ボストン)の北米クロスアセット戦略部門責任者、リー・フェリッジ氏は「ユーロは底堅く推移している。将来に期待が持てる動きだ」と述べた。

午後の取引でユーロ/ドルは0.03%高の1.1366ドル。11月初旬以来、1.12─1.15ドルのレンジ内での取引となっている。

ユーロは英ポンドに対しては0.19%安の89.88ペンス。

英ポンドは対ドルで0.21%高の1.2653ドル。一時は1.2687ドルまで上昇した。前日には1.2477ドルと、1年8カ月ぶりの安値を付けていた。

主要6通貨に対するドル指数は0.04%高の97.082。トランプ米大統領が中国との通商協議について前向きな発言を行ったことに加え、中国が米国産大豆を大量に購入し、次回の米中通商協議に向けて中国側が誠意を示したことがドルの押し上げ要因となった。[nL3N1YI06Q]

<債券> 国債利回りが小幅ながらまちまちで推移。全般的に株式市場をにらみながらの取引となった。欧州中央銀行(ECB)の経済見通しやドラギ総裁発言なども材料視された。

ドラギ総裁は「地政学的要因を巡る先行き不透明性が払しょくされないこと、保護主義の脅威、新興国市場の脆弱性、金融市場のボラティリティーを踏まえると、リスクのバランスは下向きに傾きつつある」と述べた。[nL3N1YI3YB]

総裁発言を受けドイツ10年債<DE10YT=TWEB>利回りは1ベーシスポイント(bp)超低下。他の域内中核国債利回りも1ー2bp低下した。

ジェフリーズ(ニューヨーク)のトム・サイモンズ氏は「国債相場は過去1カ月くらいの間、株価にかなり敏感に反応しており、こうした流れに変わりない。今後発表される一連のマクロ指標待ちだ」と述べた。

30年債入札は、最高落札利回りが3.165%と入札前取引(WI)を下回った。応札倍率2.31倍で11月の2.06倍を上回った。

経済指標では11月の米輸入物価が前月比1.6%下落と、2015年8月以来3年3カ月ぶりの大幅なマイナスとなった。石油製品が大幅安となったほか、ドル高が輸入物価を押し下げた。[nL3N1YI41C]

10年債<US10YT=RR>利回りは2.911%と、前日の2.906%から上昇。30年債<US30YT=RR>利回りは3.161%と前日の3.148%から上昇。一方、2年債<US2YT=RR>利回りは2.757%と、前日の2.77%から低下した。

<株式> 値動きの荒い展開の中、S&P総合500種がほぼ変わらずで取引を終えた。国内外の問題を巡る懸念からディフェンシブ銘柄が選好される一方、金融株や一般消費財株が下げを主導した。

ダウ工業株30種は小幅上昇したが、S&Pは終始プラス圏とマイナス圏を行き来し、米中通商協議進展への期待を背景にした序盤の上昇を維持できなかった。

チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントの株式担当最高投資責任(CIO)、オマー・アギラー氏は「市場は非常に神経質になっている。午前は楽観ムードだったが、その後、懸念が再燃した」と指摘した。

同氏は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げや、米国債の利回り曲線(イールドカーブ)フラット化、米中通商協議、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感などが投資家の懸念材料になっていると語った。

S&Pは一時0.75%上昇していた。

S&Pの主要11セクターの中でディフェンシブ銘柄が上昇を主導、公益事業株<.SPLRCU>は0.9%高、不動産株<.SPLRCR>は0.6%高、主要消費財株<.SPLRCS>は0.7%高となった。

金融セクター<.SPSY>は0.6%安。銀行株<.SPXBK>が1%下落した。一般消費財セクター<.SPLRCD>は0.44%安。軟調な小売株<.SPXRT>に圧迫された。小売株は3営業日続伸に終止符を打ち、0.4%下落した。

スポーツ用品のアンダーアーマー<UAA.N>は5営業日続落し、5.2%安。2019年の売上高の伸びと利益見通しが市場予想を下回った。

素材セクター<.SPLRCM>は1.1%安。

ゼネラル・エレクトリック(GE)<GE.N>は7.3%上伸。JPモルガンが投資判断を「ニュートラル」に引き上げた。

<金先物> 世界的な株価の持ち直しや対ユーロでのドル上昇に押され、小反落した。中心限月2月物の清算値は前日比2.60ドル(0.21%)安の1オンス=1247.40ドル。

中国商務省の高峰報道官はこの日、米国との貿易協議に関する作業の進展を報告。米国産大豆の購入を確認したほか、エネルギーや自動車分野でも米産品の輸入を拡大する方針を明らかにした。これを受け、通商問題で対立する米中両国の歩み寄りに期待が高まり、この日は世界的に株価が持ち直し。

また、欧州中央銀行(ECB)がこの日、来年のユーロ圏経済の成長率および物価予測を小幅下方修正したことで、外国為替市場ではドル買い・ ユーロ売りが進行。対ユーロでのドル高も金塊には重しとなり、相場は早朝ごろから1250ドル割れの水準で軟調に推移した。

ただ、来週18、19両日の連邦公開市場委員会(FOMC)開催を前に投資家の様子見姿勢も強く、下値は限定的。金塊は金利を生まない資産のため、金融引き締め局面では投資先としての魅力が薄れる傾向にあるが、連邦準備理事会(FRB)が今回のFO MC後に示す最新の金利見通しで来年の利上げ想定回数が減るのではないかとの思惑が相 場を支えた。

<米原油先物> 米国内の供給過剰懸念が和らぐ中、反発した。米国産標準油種WTI中心限月1月物の清算値は前日比1.43ドル(2.80%)高の1バレル=52.58ドル。2月物は1.47ドル高の52.83ドルだった。

外国為替市場ではドル高・ユーロ安が先行。ドル建てで取引される原油は割高感から売り圧力がかかり、早朝は軟調に推移していた。また、石油輸出国機構(OPEC)が前日に発表した月報で、2019年の世界エネルギー需要見通しを前回分から下方修正。さらに、国際エネルギー機関(IEA)がこの日、11月のOPEC原油生産量が前月比で日量10万バレル増になったと発表したことも相場の重しとなった。

しかし、調査会社ジェンスケープの報告で12月11日までの週の米オクラホマ州クッシングの原油在庫が約82万2000バレル減少したことが明らかになったと伝えられたことから、国内の供給過剰懸念が和らぎ、相場はプラス圏に浮上。また、OPEC加盟・非加盟国が7日、来年1月から日量120万バレル規模の減産で合意したことを受け、需給不均衡是正への期待が消えていないことも相場を押し上げ、その後も上値を拡大した。

ドル/円 NY終値 113.62/113.65 <JPY22H=>

始値 113.43 <JPY=>

高値 113.70

安値 113.41

ユーロ/ドル NY終値 1.1361/1.1366 <EUR22H=>

始値 1.1377 <EUR=>

高値 1.1391

安値 1.1331

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 104*01.00 3.1655% <US30YT=RR>

前営業日終値 104*12.00 3.1480%

10年債(指標銘柄) 17時05分 101*26.00 2.9131% <US10YT=RR>

前営業日終値 101*28.00 2.9060%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*17.50 2.7562% <US5YT=RR>

前営業日終値 100*16.25 2.7650%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*31.25 2.7620% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*30.75 2.7700%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 24597.38 +70.11 +0.29 <.DJI>

前営業日終値 24527.27

ナスダック総合 7070.33 -27.98 -0.39 <.IXIC>

前営業日終値 7098.31

S&P総合500種 2650.54 -0.53 -0.02 <.SPX>

前営業日終値 2651.07

COMEX金 2月限 1247.4 ‐2.6 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1250.0

COMEX銀 3月限 1485.5 +0.4 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 1485.1

北海ブレント 2月限 61.45 +1.30 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 60.15

米WTI先物 1月限 52.58 +1.43 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 51.15

CRB商品指数 183.0278 +1.8278 <.TRCCRB>

前営業日終値 181.2000

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