- 2012年03月20日 06:43
人民元の許容変動幅、拡大すべき―中国専門家
中国社会科学院学部委員で、世界経済・政治研究所の研究員である余永定氏は17日、人民元レートの対米ドルにおける1日の許容変動幅について、基準値から上下0.5%という現行の設定は小さすぎ、拡大するべきとの考えを示した。19日付で伝えた。
同日に開かれた「中国成長発展トップフォーラム」に出席した際の発言。余氏は、「人民元レートを切り上げるか、さもなければ地方投資を増やすことによって、国際収支を均衡させるべき。さもなければ中国の外貨準備高が増え続けることになる」と指摘した。
余氏は、欧州や米国が政治、経済分野における支出を減らして債務を返済する決断や意思、あるいは能力を持たずに、紙幣増刷やインフレを通じて債務価値の拡大を回避するやり方を採ることを希望していることに警戒感を示した。その上で、「通貨の切り下げによって債務問題を解決するやり方で最も被害を受けるのは債権保有者。中国は世界最大のソブリン債保有国であり、経済構造の調整ピッチを速める必要がある」と指摘した。
また中国企業の海外直接投資を推進するためには、資本項目勘定の開放が不可避であるとの考えも明かした。(編集担当:浅野和孝)



