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ゴーン氏は西川氏をクビにしたかった?

日産元会長のカルロス・ゴーン氏は、今日午後にも、金融商品取引法違反で起訴されると見られています。

ゴーン氏逮捕までの経緯については、司法取引があったことは確かですが、ほとんど情報がありません。日産幹部は、誰がいつ、どこまでの情報を知っていたのか。ゴーン氏の逮捕は、誰が、何のために動いたのか。何も、はっきりとはわかっていません。憶測は、広がるばかりです。

そのなかで、9日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、新たな説を報道しました。ゴーン氏は逮捕前、日産社長兼CEOの西川廣人氏を、更迭する人事を計画していたというんですね。日産は、米国の販売不振、国内の無資格者による完成車検査、データ改竄などの問題が続いていて、ゴーン氏は西川氏のマネジメント能力に不満をもっていた。11月下旬の取締役会で、社長交代の提案をする意向を示していたものの、11月19日に逮捕された。関係者の話としています。

あり得るというか、納得できる話だと思いましたね。

「関係者」が誰なのかは、もちろんわかりません。これはあくまで推測に過ぎませんが、今年5月に突然退任した、日産CFOだったジョセフ・ピーター氏であっても不思議はないですよね。彼はアメリカ人ですから、米国メディアはコネクションを持っているでしょう。ゴーン・ショックを受けて、当然、メディアはコンタクトをとっているはずです。

じつは、5月に彼が突然退任したときは首を傾げました。なぜ、いまCFOが辞めるのだろうかと思ったのを憶えています。現に、ゴーン氏の事件が明るみに出る前に〝逃げた〟という見方があります。いずれにせよ、ピーター氏は、日産の内実には詳しい人物です。

さて、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道が本当だとすると、ゴーン・ショックの展開は、また違ってきますよね。

同紙によれば、西川氏がゴーン氏の計画を事前に知っていたかは、「不明」ですが、知らないはずはないと思います。つまり、西川さんは、切られる前に切ったことになるわけですよね。

指摘されている通り、日産は、43%の株をもつフランスのルノーに経営統合されることを、警戒していました。もし西川氏が社長を外されれば、後任として、ルノー側の人材が、日産社長となる可能性も考えられたでしょうね。

そうなれば、日産はほとんど、ルノーの思うまま、つまりフランス政府の思うままになりかねません。それを防ぐために、西川氏は、切られる前に切ったという見立てがあっても、これまた不思議ではありませんよね。

ただ、まだまだ、真相が明らかになるには時間がかかりそうです。相当複雑で、さまざまな思惑の絡み合った事件なのは間違いないですね。

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