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- 2012年03月20日 00:20
「女系天皇」になっても、とくに天皇への国民の態度は変わらないと思う
1カ月以上前の旧聞の社説ですし、こんな話は聞きあきたというのが正直なところかもしれませんが、産経もしつこく書いてくるので私もそれなりに書いていきたいと思います。
産経新聞の2月12日付社説(魚拓)です。
だからやめろよ、
それにしても「女系天皇」とかって、これ考え方の問題でしかありませんからねえ。それは産経新聞とか櫻井よしこ(こちらの記事参照)みたいな人からすれば、2600年の神武以来の日本を揺るがす一大事(馬鹿)なことなのかも知らんけど。
ていうか、産経新聞や櫻井よしこは、そうなると「天皇の権威や国民の崇拝の念」が損なわれるとお考えなんでしょうけど、それって国民に対して大々的な調査をしたわけでもないし(したら思想調査になりますので、するべきではありませんが)、きわめて主観的な思い込み以上の話でしかないでしょう。
だいたいいまの時代、天皇に対して「権威や国民の崇拝」なんてことを求めること自体どうしようもない時代錯誤です。「敬愛の念」とかならともかく、いま天皇を崇拝している日本人なんて、よほどの時代錯誤な右翼(櫻井よしこみたいな人)以外まずいないんじゃないの? 産経新聞の記者だって、本気で天皇を崇拝している人物なんてどれくらいいるもんだか。
そもそもいい歳した大人が「皇族」になるって、それまでの仕事や財産、社会的地位、人間関係、自由な時間、趣味、その他その他を全部とまではいわずとも、きわめて大きな部分を捨て去ることですからねえ。よほど食いつめている人とか追いつめられている人ならともかく(そういう「元皇族」もいるでしょうが、そんな人にはそもそもお声はかからないしね(爆笑))、普通の人間ならそれらを捨てるということはきわめて気がすすまないことじゃないかな。失礼ながら、失うものと割が合わないでしょう。事実皇太子(浩宮)と結婚のうわさがでた女性たちは片っ端から逃げたでしょう。それと同じかもっと(たぶんずっと)ひどい事態になるのは確実じゃないですかね。そういったことが予想されるときにわざわざなるような人物は、個人的な意見では、あんまり信頼に値する人間じゃないように思うな。
こういうことは書いちゃいけませんけど、上に書いたようにまさか幼少期に突然「あなたは皇族だ」とかいって、いきなり一般人から皇族にするっていうわけにもいかんでしょう。それって重大な人権侵害だからね・・・って書いているけど、そうするとチベットなんかも同じこと、やっているよねえ…、「転生」とか称して。私は、チベット仏教の転生なんて、宗教上のお約束のフィクション以上のものではないと考えますが、私の意見はともかく、あれって、子どもにたいしてはけっこう重大な人権侵害になりかねないと思うんだけど。昔みたいにチベット仏教が閉じた社会での宗教なら外部の人間は誰も何も言いませんが、現在みたいに良かれ悪しかれ世界から注目されるご時世になると、「あれは本当にあれでいいのか」「人権侵害ではないか」「自己決定権が阻害されないか」といった話が出てきます。個人的には、私はチベットの僧の転生とやらは、転生とされた子どもの自己決定権は決定的に侵害されると考えています。今のダライ・ラマが死んだあとにその次のダライ・ラマになる少年は、私の勝手な想像では本来だったら経験しなくていいとんでもなくひどい苦労をするのは確実ですね。政治家とかだったら(たとえ世襲議員でも)自分の意思でなるのだから苦労しても仕方ないけど(逆に、最悪、安倍晋三みたいに非常識な方法で逃げることもできます)、ダライ・ラマは好きでなるものじゃないし、やめるわけにもいかないからね。もっとも本当にどうしようもなければ、ダライ・ラマだろうとなんだろうといろいろな方法や手段でやめるってこともなくはないでしょうが。
すいません、話がとびました。ともかく、「識者」も産経新聞も、他人事だから無責任なことを言ってるんだけどね。どうしようもない連中です。
産経新聞の2月12日付社説(魚拓)です。
> しかしその後、政府が新たな有識者会議などは作らず、ヒアリングだけで改正にあたる方針であることがわかった。さらに小泉純一郎内閣時代に「女性・女系天皇」を容認する報告書をまとめた有識者会議で、主導的な役割を担ったとされる園部逸夫・元最高裁判事が内閣官房参与に任命された。
このため政府が「女性宮家」の創設を名目として、再び女性皇族の子供にも皇位継承権がある「女系天皇」容認に傾くのではないかとの懸念が生じた。
日本の皇位は神武天皇以来125代にわたり「男系」によって継承されてきた。今、一転して「女系」を認めることは、この唯一といえる伝統と原則を放棄することになる。天皇の権威や国民の崇拝の念を損ないかねない。
だからやめろよ、
>神武天皇以来125代とかいうでたらめは。
それにしても「女系天皇」とかって、これ考え方の問題でしかありませんからねえ。それは産経新聞とか櫻井よしこ(こちらの記事参照)みたいな人からすれば、2600年の神武以来の日本を揺るがす一大事(馬鹿)なことなのかも知らんけど。
>今、一転して「女系」を認めることは、この唯一といえる伝統と原則を放棄することになる。天皇の権威や国民の崇拝の念を損ないかねない。はっきりいって、いまの日本人の感覚からすれば、
>「女系」を認めることによって
>天皇の権威や国民の崇拝の念を損ないかねない。なんてことは特にないんじゃないの? 私は正直「天皇の権威や国民の崇拝の念」とかいうものを後生大事に保持しつづけようなんてまったく考えていませんのでそもそも話の前提からしてどうかと思いますが、そんな私の個人的意見はともかく、別に女系天皇になったところで、そういったことに重大な侵害が生じるなんてあんまり思えないんですけど。
ていうか、産経新聞や櫻井よしこは、そうなると「天皇の権威や国民の崇拝の念」が損なわれるとお考えなんでしょうけど、それって国民に対して大々的な調査をしたわけでもないし(したら思想調査になりますので、するべきではありませんが)、きわめて主観的な思い込み以上の話でしかないでしょう。
だいたいいまの時代、天皇に対して「権威や国民の崇拝」なんてことを求めること自体どうしようもない時代錯誤です。「敬愛の念」とかならともかく、いま天皇を崇拝している日本人なんて、よほどの時代錯誤な右翼(櫻井よしこみたいな人)以外まずいないんじゃないの? 産経新聞の記者だって、本気で天皇を崇拝している人物なんてどれくらいいるもんだか。
>首相の発言は重い。願わくはこれまでの民主党の首相のようにブレることなく、その方針を貫いてほしい。政府も前回の有識者会議の結論に惑わされることなく、首相の指針に従い女性宮家創設を検討しなければならない。櫻井よしこもそんなことを言っていましたが(「識者」のなかには彼女も入るのでしょう)、いまの「旧皇族」でいまさら「皇族」になりたい人がそんなにたくさんいるんかーい、いたとして、その人は将来天皇になるのにふさわしい人なのか(生まれた当初から「天皇」になる立場にあった人じゃないからねえ)っていう気もします。成人になってから皇族になって、将来的に天皇になるなんて、国民はあんまりいい顔をしないんじゃないの、っていう気がするんですけど。まさか未成年の少年をいきなり皇族にするわけにもいかんでしょう(自己決定権が重大に侵害されます)。あるいは、1回皇族になった人があとあと「どーしてもいやだ」とか言いだした場合、離脱はどうするのかという問題も生じるかもしれません。
その一方で、将来的に「男系」維持に不安がある現実も直視せざるをえない。その不安を解消するためには、多くの識者が指摘するような旧皇族の皇籍復帰も有力な方法である。
そもそもいい歳した大人が「皇族」になるって、それまでの仕事や財産、社会的地位、人間関係、自由な時間、趣味、その他その他を全部とまではいわずとも、きわめて大きな部分を捨て去ることですからねえ。よほど食いつめている人とか追いつめられている人ならともかく(そういう「元皇族」もいるでしょうが、そんな人にはそもそもお声はかからないしね(爆笑))、普通の人間ならそれらを捨てるということはきわめて気がすすまないことじゃないかな。失礼ながら、失うものと割が合わないでしょう。事実皇太子(浩宮)と結婚のうわさがでた女性たちは片っ端から逃げたでしょう。それと同じかもっと(たぶんずっと)ひどい事態になるのは確実じゃないですかね。そういったことが予想されるときにわざわざなるような人物は、個人的な意見では、あんまり信頼に値する人間じゃないように思うな。
こういうことは書いちゃいけませんけど、上に書いたようにまさか幼少期に突然「あなたは皇族だ」とかいって、いきなり一般人から皇族にするっていうわけにもいかんでしょう。それって重大な人権侵害だからね・・・って書いているけど、そうするとチベットなんかも同じこと、やっているよねえ…、「転生」とか称して。私は、チベット仏教の転生なんて、宗教上のお約束のフィクション以上のものではないと考えますが、私の意見はともかく、あれって、子どもにたいしてはけっこう重大な人権侵害になりかねないと思うんだけど。昔みたいにチベット仏教が閉じた社会での宗教なら外部の人間は誰も何も言いませんが、現在みたいに良かれ悪しかれ世界から注目されるご時世になると、「あれは本当にあれでいいのか」「人権侵害ではないか」「自己決定権が阻害されないか」といった話が出てきます。個人的には、私はチベットの僧の転生とやらは、転生とされた子どもの自己決定権は決定的に侵害されると考えています。今のダライ・ラマが死んだあとにその次のダライ・ラマになる少年は、私の勝手な想像では本来だったら経験しなくていいとんでもなくひどい苦労をするのは確実ですね。政治家とかだったら(たとえ世襲議員でも)自分の意思でなるのだから苦労しても仕方ないけど(逆に、最悪、安倍晋三みたいに非常識な方法で逃げることもできます)、ダライ・ラマは好きでなるものじゃないし、やめるわけにもいかないからね。もっとも本当にどうしようもなければ、ダライ・ラマだろうとなんだろうといろいろな方法や手段でやめるってこともなくはないでしょうが。
すいません、話がとびました。ともかく、「識者」も産経新聞も、他人事だから無責任なことを言ってるんだけどね。どうしようもない連中です。
- Bill McCreary
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