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裁判官による傷害事件について 裁判所の警備自体に問題がなかったのか

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 裁判官が裁判所の庁舎内で、当事者を突き飛ばし、その煽りで別の女性が怪我をしたという事件が起きました。

 何とも言えませんが、報道記事では、その裁判官が担当した事件で突き飛ばされた「男性は、子どもの引き渡しを巡って裁判で争っていたということです。」(NHK2018年12月3日

 こうした事件では当事者は加熱しやすいですが、加熱した当事者の場合、裁判という性質上、要注意となります。

 判決で負けた側に言い争いの原因があるようですが、少なくとも裁判外でこうしたやり取りを望むを当事者はいません。

 裁判になると、当事者が心配するのは訴訟の相手方と顔を合わせることになるのかどうかです。家事調停事件では、同席説明の問題はありますが(最高裁の大号令の下、結構、裁判所が欺して同席を強要することがあるので、注意してくださいね。)、明確に拒否姿勢を示している当事者に顔を合わせることはありません。

離婚調停における同席説明は、利用者の意向を無視した裁判所の都合によるもの  弁護士会がこれに加担することは許されない

 しかし、訴訟手続ともなると、証人尋問の際は、相手も法廷に来ていますので、顔を合わせることは不可避です。弁護士代理人を依頼しなければ当人が裁判所に出廷しなければなりませんから、その都度、顔を合わせることになってしまいます。

 法廷では、裁判官が目を光らせていますから、当事者は滅多なことはできませんが、法廷から出てしまうと、そうした秩序がなくなります。代理人がついている場合には、そうしたトラブル(言い掛かりをつけるために寄ってきたりすること)を回避するために依頼者に付き添ったり、あるいは予め裁判所に警備を申し入れたりすることで対応することになります。別の出口を案内されたりすることもあります。こういう場合、裁判所はきちんと配慮してくれます。

 ただ、こうした場合には事前に申し入れておくことが大切で、そうしていなかった場合、裁判所も後手後手になってしまいます。
判事が裁判所内で訴訟関係者の男性突き飛ばす 「守秘義務」盾に捜査協力拒否 神戸地裁姫路支部」(産経新聞2018年12月3日)

「神戸地裁姫路支部に勤務する50代の男性判事が11月上旬、担当する民事訴訟の関係者だった50代男性を同支部の敷地内で突き飛ばし、はずみで20代女性に軽傷を負わせていたことが2日、複数の関係者への取材で分かった。また、兵庫県警が発生直後に現場で捜査を始めようとしたが、支部側が「守秘義務」を盾に捜査への協力を一時拒否していたことも判明した。」
 いきなり突き飛ばす必要があったのか、正当防衛なのか、その辺りは報道された内容からはよくわかりません。もしかすると、訴訟過程の中でも裁判官との間でいろいろとあった当事者なのかもしれません。

 結果として別の女性が怪我をしたのは、その女性に怪我を負わせる意図は全くなかったのでしょうから、教科書的には客体の錯誤の問題で(故意責任あり)、いずれにせよ裁判所の庁舎内ですから、自省すべきでした。

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