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こんな法律、見たことない!・・・スカスカ入管法を強行採決

 安倍政権になってつくづく思うことだが、本来、役人がつくる内閣提出法案の出来が悪い、中身がない、詰まってなさすぎる。この入管法改正案はその極致だった。

 私は役人時代、官房総務課というところで法案を何本も作成、審査もしたが、その作業は徹夜、徹夜の連続、月200時間のサービス残業もザラだった。

 それほど、法律の前提となる立法事実、法律事項、具体的な条文書下し、ひいてはマルポツ(。、)の打ち方に至るまで、どこから突かれても良いように、四方八方から「詰め」の作業をするのは当たり前のことだった。

 しかし、この入管法改正案も、これまでの外国人受入れ政策の大転換であるにもかかわらず、その立法事実、いや、その前提となる「技能実習制度」等の実態把握もろくにせず、また、その調査データも改ざん、また、条文をみても肝心な「受入れ業種」「受入れ数」「受入れ後の待遇、社会保障」等々の中身がすべて「省令」(法施行後、法務省単独で決定可)に落とされ、法律自体が「スカスカ」なのだ。

 「こんな法律、見たことない」。それが私の正直、実感だ。それもこれも安倍官邸の「政治の都合」で「法律の急づくり」を余儀なくされた官僚の悲哀。「次から次へと課題が出てくる。検討の時間が必要なのにスピード感を優先せざるをえない」(法務省幹部)
 こんなことが続いて、本当に日本は「法治国家」「議会制民主主義の国」なのだろうか。
 

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