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付き人が語った「志村けん」5年間でいちばん感動した言葉は…

 11月20日に放送された『志村けんのバカ殿様』で、あいかわらずの存在感を発揮した志村けん(58)。かつて5年間付き人を経験した山崎まさや(48)が、そのお笑いへのこだわりを明かす。

「東八郎さんの私塾『笑塾(しょうじゅく)』でお笑いを勉強していたんです。ただ、東さんが急逝されて……志村さんが『一人くらい、引き取ってもいいよ』と言って、僕に白羽の矢が立ったんです。当時、東さんは『バカ殿様』の家老役。志村さんは、東さんを大尊敬していたんです。

  僕が付き人をしていた5年間、10人くらいが入ってきたんですが、全員、途中でやめました。

 もともと、志村さんはいかりや長介さんの付き人をしていて、笑いはもちろん、礼儀にも厳しかった。小さいころから憧れの人だったので、僕はやめようとは思わなかったですが、付き人がやめるたび、『お前、いちばん下からやり直しだな』と言われてました(笑)。

 
 志村さんはお酒が好きですからね。付き人になったとき、クルマの運転をしなければならないと思ったんですよ。ですから、『免許を取りに行きます』と言ったんですが、『お前は危なそうだからいい』と言われた(笑)。

 ただ、後からこんな話を聞いたんです。

『山崎に運転手をやらせなかったのは、飲みに行くときに、一緒に飲まずに待っていなければならなくなる。そうすると、俺のそばにいられないから、勉強にならない。だから、運転手をさせず、店の中に入れて、空気感を味わい、間を見てほしかったんだ。それに、俺のスタッフや共演者に顔も覚えられてもらえる』と周りに言っていたそうなんです。

 感動しましたよ。そのおかげで、いまだに僕は運転免許を持っていないんですけれどね(笑)。

  付き人になって3カ月くらいで、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の前説をやらせてもらったんです。たまたまその日、前説担当が連絡ミスで来れなくなって、急遽、志村さんが『山崎、行ってこい』と。夢中になって15分間、喋りまくりました。

 志村さんはふだん、本番直前にしかスタジオに来ないんですが、袖から僕を見ていてくれたそうです。翌週から、前説をやらせてもらうようになりました。ふだんは厳しいんですが、そういうふうに、要所要所で優しいんですよね。

 コントを教えてもらっていたとき、『歩いてきて、俺とぶつかって、転んでみろ』と言われたんですが、うまく転ぶことも、ぶつかることもできなかった。

『お前、ふだん普通に歩いているよな。スタッフの前で歩くことが、どんなに難しいかわかったか? ぶつかったあと、どう転んで見せるかを考えながら、ぶつかるタイミング、間を考えなければならない。相手が歩いてくる間を読むということは、相手の気持ちを読むということだ』と。

 最初から、『人の気持ちがわからないヤツには、お笑いはできない』とよく言われていたんです。でも、ぜんぜん意味がわからなかったんですよ。歩くだけ、転けるだけでも、相手の気持ちがわからないと、お笑いにすることができない。こういうことだったのかと、初めて合点できたんです」

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