- 2018年12月08日 08:10
0円TAXI
運賃が0円のタクシー、DeNAが都内で運行 スポンサーの試供品など車内提供
これは凄いアイディアだなと思う。
市営地下鉄の中で広告のアナウンスが流れたりした場合に、これは囚われの聴衆に対する押しつけ的広告だとして、差止めと損害賠償請求がされたことがあった。
結論としては、違法性がないとして請求を棄却した判決が確定しているが、人格権・プライバシーの権威である憲法学者の伊藤正己裁判官が詳細な補足意見を付けている。
これに対してこのゼロ円タクシーは、むしろ積極的に広告を受け入れた乗客に、その広告受け入れと引き換えにタクシー料金をタダにするのである。これならもう「囚われの聴衆」とのそしりを受けることはない。
しかし、果たして広告効果はいかがなものなのか?
ただで乗った乗客が、そのタクシー料金以上に購買することが期待できるのか?はたまた直接的な売上だけでなく、それによる知名度アップも広告料の対価となるのか?
今は日清のどん兵衛だが、他の企業の広告宣伝も同時に行われて、それらの企業同士でタクシー料金を負担し合うのか?
そもそも乗客がどんなに遠距離を乗ってもタクシー代は広告主持ちとなるのか? あるいは初乗り料金だけということなのか?
福岡では、別のベンチャー企業が似たようなことをやろうとしているらしい。→運賃無料のタクシー、福岡市のベンチャーが計画 車内に広告流す
それも、上記のような決め方により、ペイする場合はありうるかも知れない。