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櫻井よしこ氏「私は歴史修正主義者ではない」 「慰安婦」報道めぐる会見で釈明(長谷川綾)

11月16日、日本外国特派員協会で会見する櫻井よしこ氏。(撮影/高波淳)

「私はRevisionist(修正主義者)ではありません」「私が歴史を都合のいいように書き換えているとは全然思っていません」――元日本軍「慰安婦」証言記事を「捏造」と断じて植村隆・元『朝日新聞』記者から名誉毀損で訴えられた訴訟の札幌地裁判決を受け、櫻井よしこ国家基本問題研究所理事長が11月16日、東京の日本外国特派員協会で勝訴後初めて行なった記者会見は、成果を誇るはずが「弁明」を強いられる結果となった。

判決について、櫻井氏は、『朝日』が故吉田清治氏の加害証言を裏付ける形で、植村氏の記事を出したので批判したが、吉田証言の関連記事は嘘ですべて取り消された、として自身の正当性を強調。「札幌地裁はきちんと認めた。高く評価したい」と述べた。だが、司会者に「日本で最も著名なHistorical Revisionist(歴史修正主義者)」と紹介されると「(特派員協会は)『慰安婦』問題だと『反日』になる」と反発。イタリア人ジャーナリストのピオ・デミリア氏から、植村氏と元「慰安婦」になぜ直接取材せず記事を書いたのか、元「慰安婦」に何人会ったか、を問われ「『朝日』に質問状は出した」「政治家や西岡(力)さんに取材したので『慰安婦』には(一人も)会わなかった」と釈明した。

判決は、植村氏の「捏造」を認定していない。「植村弁護団」の調査によると、1998年、『週刊新潮』4月9日号の連載記事で初めて、植村氏を名指しで「誤報」と批判。2014年に突然、「捏造」と断じ始めた。「今でも捏造したと思っているか。なぜ、捏造という表現に変えたのか」と筆者が尋ねると、櫻井氏はこう答えた。

「時間が経つにつれていろんなことが分かってきて、疑問が強くなったため、捏造したと言われても弁明できないのではないか、仕方がないだろうと書きました」

デミリア氏は会見後、首をすくめた。「イタリアでは過去の戦争の問題に向き合えない人を、『否定者』と呼ぶ。彼女はそうだ」

(長谷川綾・新聞記者、2018年11月23日号)

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