記事

EU財務相会合、ユーロ圏共通予算と預金保険制度の決定は先送り


[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)は4日の財務相会合で、ユーロ圏救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の役割拡大で合意したが、ユーロ圏共通の予算や預金保険制度については合意に至らず、決定を先送りにした。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長は記者会見で「ユーロ圏の危機防止および銀行破綻処理の機能を強化するために、ESMの役割拡大で合意した」と表明した。

ユーロ圏共通の預金保護制度である欧州預金保険スキーム(EDIS)については、域内諸国の間で懐疑的な見方があまりにも強いため、EU首脳が求めていた政治交渉の行程表についても合意がまとまらなかった。

センテノ議長は「政治交渉開始の行程表について合意をまとめるにはさらなる作業が必要だ。今回の新たな展開は、次の段階に取り組むハイレベルな作業グループを設置する見通しとなったことだ」と語った。

ユーロ圏共通の予算については、12月14日のEU首脳会合で要請があれば、財務相会合として取り組む用意があると表明した。予算の規模は首脳が決定することになる。

この日の合意によると、ESMについては、域内銀行の破綻処理を支える単一破綻処理基金(SRF)の原資が底を突く緊急時に資金を融通することを可能にする。融資は遅くとも2024年から可能になる。

また、ユーロ圏域内の特定の国が自国が原因ではない経済危機に見舞われた場合、基本的に健全な政策運営をしている限り、ESMから融資を受けることが可能になる。EU財政ルールを順守し、債務が持続可能な状態にあり、経済が過剰な不均衡に陥っていないことが融資を受ける条件となる。

さらに、債務再編を現状より容易にするため、複数の債券の条件変更を1回の決定で可能とする「シングルリム」方式の集団行動条項(CAC)を2022年までに導入する。

EU財務相は、将来的に国債を再編する必要性が生じた場合にESMが果たし得る役割があることを認めたが、最低限の関与にとどめる考えも示した。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    ワクチン供与と、国際的な情報戦と韓国外交の茶番劇

    佐藤正久

    06月18日 08:21

  2. 2

    ひろゆきで大流行!YouTube切り抜き動画の台頭と実際にやってみて分かったこと

    放送作家の徹夜は2日まで

    06月18日 08:06

  3. 3

    山尾志桜里議員引退へ。悪い意味での「職業政治家」ばかりの永田町の景色は変わるのか

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    06月18日 10:10

  4. 4

    元プロ野球選手・上原浩治氏の容姿に言及 コラム記事掲載のJ-CASTが本人に謝罪

    BLOGOS しらべる部

    06月17日 13:12

  5. 5

    緊急事態宣言の解除後も続く飲食店への制限 ワクチン拡大を待つしかないのか

    中村ゆきつぐ

    06月18日 08:40

  6. 6

    盛れば盛るだけ信用低下! 印象操作に走る菅総理の愚

    メディアゴン

    06月18日 09:06

  7. 7

    ほとんどの人が「延長は仕方ない」イギリスでロックダウン解除延期、なぜ感染再拡大?

    ABEMA TIMES

    06月17日 22:31

  8. 8

    菅首相のG7「はじめてのおつかい」状態を笑えない - ダースレイダー

    幻冬舎plus

    06月17日 08:40

  9. 9

    知っているようで知らない、チョコレートの真実 - 多賀一晃 (生活家電.com主宰)

    WEDGE Infinity

    06月17日 14:56

  10. 10

    山尾志桜里氏「今回の任期を政治家としての一区切りにしたい」

    山尾志桜里

    06月17日 15:40

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。