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元貴乃花と景子さん 離婚原因に「実の息子」と「土俵の息子」

【結婚23年目での離別どなった(時事通信フォト)】

 愛弟子が悲願の初優勝を果たした翌日に明らかになった離婚は、角界関係者に衝撃を持って受け止められた。夫と妻の考え方の違いというプライベート面とは別に、昨年末から揺れ動く相撲協会にとって、“夫婦”の存在は特別な意味を持っていたからだ。たった1か月前、集まった報道陣にアピールするように“おしどり夫婦”を演じた真意は、どこにあったのか。

 九州場所直前の11月3日、4日に福岡県田川市で開かれた「炭坑節まつり」に、元貴乃花親方(46)は前妻・河野景子さん(54)とともに登場した。先代の二子山親方(元大関・貴ノ花)時代から世話になっている支援者の屋台で元貴乃花親方は綿菓子を作り、景子さんはグッズ販売などで笑顔を振り撒いた。

 景子さんの左手薬指にはたしかに、指輪が光っていた。しかし、イベントの約1週間前の10月25日、2人の間では離婚が成立していた。

「来場者に対して、『貴乃花の妻です』と挨拶して回る景子さんを見て、離婚したなんて勘づく人はいませんよ。貴ノ岩がモンゴル勢の集まりで暴行を受けていた事件を真っ先にスクープしたスポニチをはじめ、“貴派”とみられていたメディアの記者も何も知らない様子で、2人の仲を疑う余地はなかった」(協会関係者)

 2人が“偽装夫婦”を演じていたことは、九州場所千秋楽翌日(11月26日)放送の日テレ『news zero』がスクープしたことで、明らかになった。

「奇しくも、貴乃花部屋が消滅して千賀ノ浦部屋に移籍した“元弟子”の小結・貴景勝が22歳の若さで初優勝を決めた翌日となった。『貴景勝』という四股名は、親方が敬愛する戦国武将が由来とする話もあるが、“貴乃花親方と景子さんから1字ずつ取った”と思っている関係者も多い。いわば、親方と女将が二人三脚で育てた弟子たちを象徴する存在。その優勝のタイミングと離婚発覚が符合したのは、本当に偶然なのか……」(後援会関係者)

【おしどり夫婦に見えたが…】

 離婚の原因については、長男・優一さん(23)のタレント活動を巡って、考えの違いがあったことを強調する報道が多い。

「たしかに、親方は今年の理事選で落選した頃から、優一さん絡みのことで景子さんへの愚痴が多くなっていた。景子さんがタレント事務所を紹介し、靴職人の修業を疎かにするようなかたちで優一さんが芸能活動に力を入れていることが、腹に据えかねていた様子だった」(支援者の一人)

 ただ、それだけなら子供の教育方針を巡って対立する“普通の夫婦”である。かつて「土俵の鬼」と呼ばれた初代若乃花以来、常に角界で脚光を浴び続けた「花田家」で最後に残った2人の離別には、やはり「相撲」が深く関係していたとみられている。

 昨年10月に起きた横綱・日馬富士(当時)による貴ノ岩への暴行事件以降、協会執行部との対立を深めていた貴乃花親方は、9月25日に相撲協会に退職届を提出。この際に、夫婦間では考えの違いが表面化していた。

「実は、“貴景勝や貴ノ岩をはじめとする弟子たちを守りたい”という気持ちは2人とも一緒だったそうだ。ただ、景子さんは協会に残って親方の立場に留まってこそ、執行部に睨まれているなかでも弟子たちを守れると考えていた。一方の親方には、このままでは協会から無理矢理、退職に追い込まれるかもしれないという危機感があった。

 そうなれば弟子たちは、八角理事長(元横綱・北勝海)と同期であり、一連の騒動のなかで袂を分かった阿武松親方(元関脇・益荒雄)に預けられ、どんな扱いを受けるかわからない。だから、自ら主導権を握って引退し、同じ先代の弟子として信頼できる千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)に弟子たちを預けた。決断にあたって、景子さんに相談はなかった」(別の後援会関係者)

◆“角界のファーストレディ”を目指していたが…

 その電撃引退表明から、わずか1か月で別れを選んだ2人。結婚生活が始まったのは、1995年のことだった。

 前年には、兄である3代目・若乃花(現・花田虎上氏)が日本航空のCAだった美恵子さんと結婚していた。現役時代は「角界のプリンス」と呼ばれた父・二子山親方のもとで、兄弟は揃って横綱に昇進。まさに“角界のサラブレッド一家”の中心に2人はいた。

「景子さんはフジテレビのアナウンサー時代から、面倒見と仕切りがよくて“チーママ景子”と呼ばれていた。結婚当初から、相撲部屋の女将さんはピッタリの役回りに見えた。小さな差し入れでも礼状を欠かさないし、パーティーの挨拶も完璧。貴乃花親方の評価を高め、理事長候補にまで押し上げたのは景子さんですよ。親方の大阪場所部長時代に好評を博した、着物デーやサイン会などのファンサービスを発案したのは景子さんだった」(前出の支援者)

 貴乃花親方が一門を超えた親方衆を集結しようと動いた際には、景子さんが陰から支えた。

「かつて大鵬親方の女将さんが同じ一門の女将さんを集めて新弟子の扱いなどの勉強会をしたことに倣って、一門を超えて貴乃花親方を支援する親方衆の女将さんの集まりを催していた。景子さん自身、理事長夫人という“角界のファーストレディ”を目指す考えがあったのは間違いないでしょう」(同前)

 ただ、後ろ盾となっていた北の湖理事長が2015年11月に急死し、貴乃花親方が掲げていた協会改革の実現が厳しくなった頃から、様相は少しずつ変わった。

「景子さんが自身の講演会など、タレント活動に力を注ぐようになり、親方から見ると部屋の女将さんの仕事よりも、芸能活動を優先しているように映ったのではないか。江東区の稽古部屋に住み込む親方と、品川区の自宅で生活する景子さんは、別居状態になっていた。昨年末の騒動発覚以降は、親方から景子さんに連絡を入れてもつながらない状態もあり、今回の離婚に至ったという」(担当記者)

 亡くなった父・二子山親方は2001年に憲子(現・紀子)夫人と、絶縁状態となった兄・若乃花は2007年に美恵子夫人と離婚している。もともといた華やかな世界から女将に転じた妻たちが、花田家を去っていく──その歴史が、繰り返された。

※週刊ポスト2018年12月14日号

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