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領域横断作戦と自衛隊員の処遇改善の方向性

昨日の国防部会・安全保障調査会合同会議では、領域横断作戦(Cross-Domain Operation)と自衛官の処遇改善の方向性について、防衛省から説明があった。

領域横断作戦(Cross-Domain Operation)

現代戦においては、弾道・巡航ミサイル、宇宙・サイバー・電磁波という新たな領域と従来の陸海空の能力を領域横断的に融合させ、その相乗効果によって全体として能力を増幅させることが死活的に重要である。防衛省・自衛隊においては、宇宙状況監視能力を整備中で、強力な電波妨害に対して対抗する手段が不十分であることから、更なる能力強化が必要である。

サイバー防衛については、サイバー防衛隊の拡充を加速するとともに、官民人事交流制度や役務契約等により、高度な技能を有する外部人材の活用も検討する。また、関係機関や企業、諸外国との連携のほか、人工知能によるサイバー技術の研究開発を推進する。

電磁波とは電波、赤外線、可視光線、X線などの総称であるが、通信、レーダー、ミサイルの誘導やレーザー測距など、防衛分野における電磁波の利用は拡大している。こうした電磁波の利用に対する妨害手段も発達しており、電磁波分野において優位に立つことが必要である。電子戦能力に資する装備品を整備しつつ、味方間で電波干渉を防ぐ電磁波管理の能力を合わせて構築していく。

自衛官の処遇改善の方向性

人口減少・少子高齢化の急速な進行を踏まえ、自衛隊の任務遂行を支える人的基盤を確保するため、より幅広い層から多様かつ優秀な人材を確保し、全隊員が士気を高く持てる環境の整備が必要である。具体的には、採用層の拡大、女性自衛官の採用拡大と施設基盤の整備、ワークライフバランスの確保、栄典・礼遇、給与面の改善、退職予定者の資格取得などの支援、予備自衛官の活用などを検討している。

席上の議員からは、「日本は志願制をとっており、如何に自衛隊に志願してもらえるかが重要である。他の公務員に遜色のない給与モデルを検討してほしい」との意見や『今回、「領域横断作戦」という用語が使われたことを評価したい。自衛隊での「オペレーション」は「運用」と訳されるが、自衛隊の活動は平時のオペレーションから「作戦」であることを示すためにも、様々な呼称についても可能な範囲で改善していってほしい。』との意見もあがった。

領域横断作戦能力の構築と自衛官の処遇改善は、大綱・中期防でも大変重要な項目である。佐藤も自民党国防議員連盟の事務局長として、特に注力しているところである。


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