[マドリード 28日 ロイター] - スペインを訪問中の中国の習近平国家主席は28日、海外投資家に対し市場アクセスを拡大し知的財産権の一段の保護に努める方針を示した。
習主席は2日間の日程で首都マドリードを訪問。議会上院で行った演説で「中国は対外的に門戸を一段と開放し、投資の分野で市場アクセスを改善すると同時に、知的財産権の保護に向けた一段の取り組みを行う」と述べた。
このほか、中国が向こう5年間に10兆ドルを相当の製品を輸入する方針であることも明らかにした。
習主席は米中通商問題については具体的には触れなかった。ただスペインのサンチェス首相との会談後に発表された共同声明は、スペインと中国は「世界貿易機関(WTO)ルールに基づいた開放的で均衡の取れた世界経済」を支持するとし、「保護主義と一国主義への対抗」を再確認するとしている。