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糖質制限&カロリー制限をしている人に一番向いている酒は?

【酒と糖質制限・カロリー制限は両立するのか】

 酒は「百薬の長」と呼ばれるが、その付き合い方を間違えると、ときに「百害あって一利なし」になってしまう。

 たとえばビールは「抗酸化作用が高く、ホップのアロマによるリラックス効果が得られたりと、健康維持に一役買っている」(慶和病院院長の大川章裕医師)とされる一方、糖質が多いため飲み過ぎは肥満に直結してしまう。

 ワインには、動脈硬化を予防するポリフェノールが含まれる。日本酒には、心臓病、がん、認知症などの発症リスクを低下させるというデータがあるが、こちらもビールと同様に糖質過多をもたらすリスクがある。

 一方、焼酎やウイスキーなど「蒸留酒」は、醸造した原料の酒を加熱し、不純物を取り除いたものだ。焼酎は血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を溶かす作用があるとされ、ウイスキーのエラグ酸には糖尿病の合併症の進行を抑制する効果が認められている。

 しかしどちらもきわめてアルコール度数が高く、飲み過ぎれば、それらのメリットなど吹き飛んでしまうほどの悪影響がある。つまり、どの酒にもメリットとデメリットがある。飲み方次第で、体への影響はガラリと変わってしまうのだ。

 では、体重過多や成人病が気になり、糖質制限、カロリー制限をしている人に一番向いている酒は何か。

 まず「糖質」に注目した場合、第一の選択肢は糖質がほぼゼロの焼酎やウイスキーなど蒸留酒だ。対して醸造酒は総じて糖質が多いとされているが、酒の種類によって、数値は大きく変わってくる。

 日本食品標準成分表2015年版によれば、100gあたりの糖質は赤ワインが1.5g、白ワインが2.0gとなっている。日本酒が3.6~4.5g、ビールが3.1~4.6gなのと比べるとかなり低いといえる。

 一方、カロリーで見ると評価は逆転する。ビールが100gあたり40kcal(キロカロリー)、日本酒は103~109kcal、ワインが赤白ともに73kcalとなっているのに対し、焼酎は146~206kcal、ウイスキーが237kcalと蒸留酒のほうが高い。酒のカロリーはアルコール度数と相関関係があるといわれる。

 糖質、カロリー両面で見れば、ワインが比較的バランスが取れているように思える。

※週刊ポスト2018年12月7日号

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