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障害者がロボットを遠隔操作し接客

実証実験用のカフェがオープン

2020年 常設店の開設目指す

日本財団、オリィ研究所が分身ロボットを活用して進める重度障害者の就労支援にANAホールディングス(ANAHD)が参加することになり、11月26日、3者による取り組みの第一弾として障害者が自宅からロボットを遠隔操作し接客するカフェを東京・赤坂の日本財団ビル一階にオープンした。実証実験が目的で、12月7日までの期間限定。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年を目標に東京都内に分身ロボットカフェの常設店開設を目指す。

オリヒメを挟んでテープカット(写真左から)野田衆院議員、吉藤オリィ研究所代表取締役、笹川日本財団会長、伊東ANAHD会長

カフェは「AVATAR(分身ロボット)カフェDAWN ver.β」と名付けられ、全国から応募した30人のうち10人を“雇用”。いずれもALS(筋萎縮性側策硬化症)など重度の障害のある20代から40代の男女で、日替わりで自宅から店内に待機する身長120センチの分身ロボット「オリヒメ」(OriHime-D)を遠隔操作、注文を取りコーヒーやジュースを届けた。

オリヒメも自らテープにハサミ

カフェのオープンに先立つ記者発表で、日本財団の笹川陽平会長は「障害のある人が健全な形で参加できる社会こそ1億総活躍社会。障害者は公的な支援がなければ生きていけない、という誤った考えを正していく必要がある」と指摘。オリヒメの開発に取り組むオリィ研究所の吉藤健太郎代表取締役は「期間中、来店した客や障害者からのアンケートを基にオリヒメにどのような機能が必要か見極め、2020年の常設店開設を目指したい」と語った。

オリヒメに直接話しかけ取材

またANAHDの伊東信一郎会長は日本財団とオリィ研究所が行ってきた障害者の就労支援に共鳴した、とするとともに、「ANAグループが描く瞬間的な移動手段AVATAR技術を提供しプロジェクトを強化したい」と述べ、来賓として出席した野田聖子衆院議員は「障害者に無理をさせられないといった健常者の先入観が逆に障害者に対するシャッターになっている」とした上で、障害児を持つ母親の立場から「障害児はいつも家族とセットで生きている。親亡き後がどうなるか心配。オリヒメを通じて自立できている、という状態こそ望ましい」とプロジェクトの今後に期待を寄せた。

記者発表には多数のメディアが

チケット代は1000円。オリヒメのマイクを通じて障害者との会話も可能で、2日目の27日は100人を超す人が来店、関心の高さをうかがわせた。既にオリヒメを通じた難病児の遠隔教育なども始まっており、オリヒメの機能が高まれば、重度の障害者が就労できる範囲もそれだけ広がることになる。

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