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LINEも銀行業に参入、どうなる金融の将来

LINEがみずほ銀行と新銀行を設立するそうです。「LINEよ、おまえもか」でしょうか?

金融業は分厚い金融庁の許認可の壁と厳しい監視の目で「守られた業界」「プライド高き業界」「顧客より自己都合業界」という印象が強かったのは事実です。銀行は自分の利益を守るために手の裏を返すようなことは日常茶飯事。

数年ごとの転勤で「前の担当がどうであれ、今はこうです」と紋切り調で押し通された方も多いのではないでしょうか?銀行員から「弊社で取り扱う投資信託、宜しくお願いします」と10回も頭を下げれればしょうがないと思い、お付き合いしてもしばらくすれば「新任挨拶」と名刺に赤い判を押した知らない顔が玄関口に立っています。「今度はこういう投資信託が…」と切り出されたらいい加減にせいやい、ということになります。

そんな小うるさいヒューマンタッチの銀行を避け、若者はネットに走ります。インターネットバンキングなら瞬時に作業は終わります。銀行に行く用事は今や、ATMでお金をおろすだけ。

先日、いつもの銀行に行けば、窓口には誰もおらず、数か月に一度しか行かないのに顔見知りのカウンターの行員が名前で呼んでくれます。前回東京に来た時、支店長から「何時、転勤辞令が来てもおかしくないので次はお会いできないかもしれない」と今生の別れを告げれたので窓口の方に「新しい支店長は?」と聞けば「今回は転勤辞令がなかったようで…」と囁かれ、それから15分後には私の携帯に支店長から「まだ、おります!」と。

銀行業に参入する一般企業は後を絶ちません。もともとは2000年に開業したジャパンネット銀行が走りで、その後、ソニー、楽天、セブン、イオン、ローソンなど様々です。ネット専業からATMを持つところまでさまざまでセブン銀行では外国発行のクレジットやキャッシュカードでの引き出しのほか、フィリピンなどへの送金サービスまで開始しています。

もはや乱立状態でレッドオーシャンと言って過言はないと思いますが、そこにLINEがみずほ銀行と新銀行を設立するというのはまたか、ぐらいにしか思えません。実際、上述のジャパンネット銀行はヤフーが筆頭株主ですがヤフーがこの銀行との関係を積極的に売り込み、ビジネスとして取り込み、成功しているかと言えば疑問符だらけであります。

金融業界に何が起きているのか、と言えば個人的にはお金の扱いのハードルが下がること、ネットとの融合、クレジットカード業界への挑戦、為替手数料への挑戦、日本銀行券への挑戦など一般消費者が最もメリットがあるBtoC分野での改革であろうかと思います。

BtoB分野においてはいまだに昔の名前で出ている銀行が古典的手法で靴底を減らしながらビジネス展開しているというのが現状でしょう。また手形という支払い形態が残っている製造業や建設業の管理というお題目がありますが、今や手形流通額は1990年に比べ9割減です。最近は建設会社でも現金でお願いします、というところが増えています。そんな売り掛けとそれを支えた銀行業の時代ではないのです。

法人口座においてそれほど銀行員とやり取りが必要なことがあるのか、と言えばカナダでも日本でもまずない、と断言してよいと思います。必要な書類があればメールに添付するだけ済むケースも増えてきました。事実私の日本事業の融資担当とは2年会っていません。やり取りはしますが、会う必要がもはやないのです。

地銀や信金などは時代に逆行するように近所の小金持ちの高齢者の家に日参し、バスツアーを企画し、地元の噂話から病気話や相続のことまで全て網羅しています。昔「家政婦は見た」というドラマがありましたが、なぜ「銀行員は聞いた」というドラマがないのか不思議なくらいです。

若者と企業、高齢者の銀行への期待度は大きく相違します。まさに乱立、乱戦で顧客側は混乱という状況でしょうか?シンプル イズ ベストのはずなのにどんどん複雑化する世の中に「何か違うよな」と思う方は案外多いのではないかと思います。

では今日はこのぐらいで。

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