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保護者による体罰の禁止 東京都が英断か

東京都が保護者による体罰禁止を条例化する方針を固めたと報じられています。

保護者体罰禁止 明記へ 都の虐待防止条例案」(東京新聞2018年11月21日)
「東京都目黒区の五歳女児虐待死事件を受け、都は保護者による体罰の禁止を明記した子供虐待防止条例を制定する方針を固めた。都によると、児童虐待の防止を盛り込んだ条例は千葉、埼玉など九府県で施行されているが、体罰禁止を明記しておらず、成立すれば都道府県で初めてという。」
 これは画期的です。もともと保護者であろうと体罰を肯定するなど論外だったのです。時代の流れからしても、体罰という暴力を容認するようなことがあってはなりません。

 私が司法試験を受験していた頃は、もう20年以上も前になりますが、刑法の教科書では、保護者による体罰は、保護者に民法上の懲戒権があるから違法性が阻却されるというような議論があり、その延長線上には、体罰の結果、傷害を与えてしまった場合には体罰は許されるのだから過失傷害だといういかにも明治の悪臭を放った議論がありました。どう考えても傷害罪ですよね。

 学校教育法では懲戒について規定するも体罰は明文をもって禁止しており、それとの対比で保護者による体罰を肯定していたのです。

 世論調査でも体罰を肯定する割合が少なくないようですが、何故、体罰に肯定的な意味合いを持たせることができるのかが不思議です。裏を返せば体罰を用いて力で押さえつけなければならないようなところまで何ら教育らしい教育もせずにやってきたのかということです。

 中には、小さいから言葉でわからないからなんていうのはもっと乱暴な話で、しつけと称した暴力でしかなく、教育の放棄でしかありません。というより教育なんて全く分かっていないんでしょうね。

体罰? 暴力を振るう学習塾 こんな学習塾に子どもをぶち込む親も異常
「厳しいしつけ」という名の虐待が今でも続くことの悲劇

 東京都の条例に対しては、自民党などから反対論などが出そうな雰囲気がありますが、保護者であろうと体罰がダメなのは時代の流れであり、体罰肯定論は時代錯誤です。
 武田鉄矢さんの映画、「思えば遠くへ来たもんだ」は大好きな映画の1つでしたが、体罰は肯定されているんですよね。当時の映画としては受け入れることはできても、今の時代では、ハテナになってしまいます。若い人が見たら、なんて暴力的と思ってしまうのかな、なんて考えます。その意味では私も古い世代ではあります。


もう我が子であろうと、人を叩くのはやめませんか。

 以前はともかく、今後の問題として考えませんか。それが今後のあるべき親子の関係です。

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