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在庫圧力で米欧の原油値差拡大

原油相場は反落です。ドルの堅調と米国の在庫増でWTI 相場は頭重い展開となっており、終値の20日移動平均線割れは2月10日以来のことです。

3月14日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.28安の$105.43/bblで、引け後の時間外取引は$105/bbl台半ばです。

米国中西部の原油在庫は今年1月中旬以来増勢が著しく、WTI 原油受け渡し地クッシングの原油在庫は前週比252万バレル増の3,870万バレルとなり、昨年6月以来の高水準です。

クッシング在庫の増加はWTI 相場を圧迫し、ブレントのWTI に対するプレミアムは$19/bbl台に拡大しています。

シーウェイ・パイプラインによる中西部からメキシコ湾岸への原油輸送は今年6月以降始まる予定ですが、それまでは中西部にはカナダやメキシコ湾から原油が運び込まれる一方なので、需要が落ち着いた時は在庫が積み上がりがちですね。

シーウェイ・パイプラインは当初日量15万バレルの輸送を始め、来年第1四半期には輸送量を同40万バレルに引き上げる予定です。

国際エネルギー機関(IEA)の3月月報によると、2012年の世界の石油需要予測は日量8,990万バレルで前月の予想から横ばいです。前年からの需要の伸びは日量80万バレルと見込まれています。

一方、2012年第一四半期のOPEC非加盟国による石油供給の伸びは2011年に比べて日量30万バレルに留まっています。OPECの産油量は拡大中で、IEAによる2月のOPEC加盟12か国による産油量推定は日量3,142万バレルと2008年半ば以来最大となっています。

また、IEAはEUの制裁によってイラン原油の輸出は日量80~100万バレル減ると予想しています。

Iran’s Crude Oil Exports to Fall 50% on Embargo, IEA Says (Bloomberg)

EU加盟国のイラン輸入量は日量60万バレル台でしたが、タンカー保険の困難化でEU以外の減少量も大きくなるようですね。しかしそれでもこの程度なのかという感もあり、時間的な余裕がサウジアラビアなどの増産体制も整えることから、リビア内戦時のようにいきなり日量160万バレルが途絶したのに比べると現実の需給への影響は大きくないのでしょう。

2012/03/14
NYMEX WTI Apr $105.43/bbl ( -1.28 )
20日移動平均: $105.47 ( -0.00 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $109.40 / -2σ: $101.53
 幅: $7.87 ( -1.34 ) / 100日平均: $10.61
ボラティリティ
 20.38 ( +0.61 ) / 100日平均: 26.24

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