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「パワハラ事務所にタレントを干す力なんてない」倉持由香が理不尽な契約に苦しむアイドルたちへエール

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撮影:富田恭透

BLOGOS読者の皆様、こんにちは!尻職人こと倉持由香です。

先日、愛媛県を中心に活動していたアイドルグループの少女が自殺したことを受け、遺族の方が「自殺は事務所による過重労働やパワハラなどが原因だった」と告発する騒動に発展してしまいました。

彼女と同じ芸能界で働いているわけですが、やはりアイドルの下積み時代は厳しいものです。

パワハラ事務所にタレントを干す力なんてない

撮影:富田恭透

芸能界にいると早朝から夜中まで働くことって割と当たり前なところがありますけど、そう思ってしまうのがもう普通の感覚じゃないですよね。自分が納得できればいいとは思うんです。強制されてこの仕事をやっているわけじゃないから。でも「事務所を辞められない」という選択肢になっている子は辛いです。

事務所を辞める時に「◯◯◯万円払え!」と言われたって話は聞いたことがあります。CMの違約金とかではなく、謎のお金を要求されてしまうんですよね。もちろんタレントを売り出すのに費用が掛かっているってのはあるんですが、それを踏まえても明らかにおかしい値段だったりします。

誰にも相談できず「◯◯◯万円払うためにこのまま働かなきゃ」「そんな大金払えない、辞められない」ってなってる子が多いので、一秒でも早く周りの大人に相談して欲しいです。

10代の子だとその要求された価格が妥当なのか、そうでないのかの判断がつかないので。CMの違約金とかがない限り、実際問題、その金額を払うことはないと思いますね。

金銭の要求と共に「干すぞ!」とか「この仕事できないようにしてやる!」なんて脅迫めいたことを言い出す事務所の話も聞きますが、そんなどんぶり勘定のいい加減な額を提示してくる事務所にタレントを干す力はないと思います。

萎縮せず、干せるもんなら干してみろ!って気持ちを持って話し合いましょう。

アイドルには初期投資が必要

撮影:富田恭透

地方のご当地アイドルも、秋葉原の路上で頑張っている地下アイドルの子も状況は同じようなものじゃないかな。事務所にもよると思いますが。社長兼マネージャーみたいな小さい事務所とかだとギャラの割合が低かったり、単純に売り上げがなかったり。

グラビアアイドルって元手はそんなになくても出来るんですけど、アイドルって衣装や曲、物販で売るグッズ、CD、レッスン代とか初期投資がかなり必要なんです。駆け出しのアイドルの場合はマイナススタートだからなかなかギャラが発生しないかもしれないですね。

芸能界に憧れている子に絶対言いたいのは、事務所を選ぶときにお給料がどうなっているかだけは最初に確認した方がいい!ってことです。ギャラの割合がどうなのか、歩合なのか、給料制なのか、給料制で月いくらなのだとか。事務所によって本当に違うんですよ。

今の事務所に入る前、別の事務所に面接に行ったんです。そこで「お給料はどういう形態ですか?」って聞いたら「言われたらあげるようにしてます」って言われたことがあって(笑)。どんな会社!?ってなりました。

給料制でも死ぬほど撮影会やイベントをやらされたりして、「いや絶対歩合の方が稼げてるでしょ……」って子もいますし。私は歩合の方がモチベーションが上がるからいいなって思いますけど、そこは人によるのかな。とりあえず上京したいから給料制の方が安心って子もいるだろうし。

10代の子だとなかなか自分でギャラの話が出来ないと思うので、契約の際は親御さんができるだけ同伴してあげて欲しいですね。

貧乏だったグラドル下積み時代

撮影:富田恭透

お金は常になかったです。グラドル仲間の吉田早希ちゃんの家や、渋谷の漫画喫茶「アプレシオ」で寝泊まりしてました。お味噌汁が飲み放題なので乾燥わかめをたくさん入れてワカメをふやかして食べるんです。あと秋葉原の「もんきーねっと」。ゆで卵とトーストが食べ放題だったので、貴重なカロリー摂取場所でした。

撮影会の差し入れも「何がいい?」って聞かれたら「お菓子より乾麺とパスタソースが良いです!」ってリクエストしてました。水道代節約のため、洗い物をする水量を少なくしたいので鍋から直接食べてましたね。あとはサトウのごはんとか鯖缶とかたくさん箱に詰めて頂いたり。田舎からの仕送り状態ですね(笑)正直めちゃくちゃ助かってました。

ずっと経済的にきつくて、生活に余裕が出来たのは23、4歳ぐらいとか、そんなもんかもしれないです。今月誕生日で27歳になったんですけど、わりと最近までキツキツでした。

最初の一人暮らしは早稲田の1Kで、当時の主な収入源は撮影会。月2回やってギャラが12〜13万って感じですね。職業柄オートロックはマストだったので、家賃は7万5000円。光熱費を払ったらお金が残るはずもなく(笑)。常に自転車操業で、貯金は0でしたね。

雑誌グラビアは基本ノーギャラ

撮影:富田恭透

グラドルの収入源ですが、駆け出しのうちは撮影会が基本だと思います。パチンコ屋さんでのイベントとかって、ある程度知名度がつかないと出来ないんですよね。

雑誌グラビアは表紙でも巻末でも基本ノーギャラです。週プレの表紙をやってもノーギャラだけど、モノクロページのインタビューはギャラ有りです。表紙はタダだけど活字はもらえるという。不思議な仕組みです(笑)

DVDや写真集はギャラが発生するんですが、そこに辿り着くまでが大変。アルバイトしている子も多くて、定期的にDVDを出してるレベルのグラドルでもバイトしてたりするんですよ。

バイトと本業、どっちが大切なの?

撮影:富田恭透

そういう経済事情があってグラビアをしながらバイトしてる子も多いんですけど、厳しい言い方になりますが、この業界1本で食べていけていないことにもっと危機感を持った方がいいと思うんですよね。

せっかく本業のオファーが来たのに「バイトがあるからその日無理です〜」なんて言ってるのを見ると「えっ!?タレントになるために上京してきたんじゃないの!?」ってビックリしちゃいます。メインがバイトだと、それタレントじゃなくてフリーターだよ!?って。

バイトをすれば確実に時給分のお給料が貰えて、生活はできるかもしれないけど、それだとハングリー精神が無くなっていくと思います。だから私はバイトをしたことがありません。意地でもこの仕事で食っていきたいから。

この業界で食っていきたいのか、バイトをしながらちょっとグラビアをやりたいだけなのか。

前者だったらバイトはオススメしません。どうにかして食って行こうと思ったらTwitterでの発信ひとつだってもっと死ぬ気でやりますよね。生活がかかってるから。

なぜ毎日Twitterを更新しないのか、なぜ毎日ブログを書かないのか。本当は後輩にいっぱい言いたいんですけど、言ってもなかなか伝わらないから直接言うのは止めちゃいました。

私はグラドルがみんな本業で食べていけるような業界にするのが夢だったんですが、最近は全員が全員食えないのも仕方ないのかなと思ってきました。

タレント=才能という言葉の通りで、全員が全員やろうと思って成功するならみんなタレントやるわ!ってなっちゃうので。

夢を追い続けるのか、現実的な生活を考えるのか。努力し続けるのも才能が必要なのかもしれないですね。

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