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働く犬への理解を

 先日は宇都宮市の西端にある、東日本盲導犬協会を視察する機会を得た。「ふれあいデー」などのイベントでは何度も訪れているが、関係者から詳しく運営や課題をヒアリングしたのは、今回が初めてである。予想以上に厳しい現実と闘っていることを感じた。

 我が国の盲導犬協会は8つ、訓練所は12ヶ所ほどである。東日本協会は本州では最北である。全国で約1000頭ほどが実働しており、毎年100頭ほどが新旧交代する。ほとんどの協会では公費助成がなく、民間の寄付金やボランティアで賄われている。今後の課題の第一は、人件費、餌代、治療費、装具類の一部または全部を公費によって賄えないかということだ。

 また平成14年に出来た「身体障害者補助犬法」により、公的機関への盲導犬などの同伴が可能になったが、未だにレストランでの入店拒否やタクシーの乗車拒否が後を絶たない。さらに列車やパスなどの公共交通機関での訓練も許可されにくく、運賃負担もばかにならないという。国民全体の理解が不可欠である。

 なかなか気付かなかったことだが、ハイブリッドの車や電気自動車(EV)は走行中ほとんど音の出ない状態であり、これが盲導犬とその利用者を不安にしているという。歩道でも、音もなく忍び寄る自転車が脅威であり、乗車マナーの改善が望まれる。

 働く犬としては盲導犬、耳が不自由な方々をサポートする聴導犬、介護の一部を担当するな介助犬、さらには麻薬探知犬 、警察犬、警備犬などが頭に浮かぶ。彼らの職場は徐々に広がりつつあるが、公費助成や制度改正、国民の理解増進やマナーの改善にしっかり取り組まないと、働く犬たちが安心して働けなくなってしまう。

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