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【読書感想】町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう

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町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう (角川文庫)

Kindle版もあります。

内容紹介

町中華というジャンルをぶちあげた記念碑的書籍が書き下ろしを加え文庫化!

聞けば誰しも「あんな店のことね」と頭に浮かぶ「町中華」。

しかしその「町中華」とは、一体なんなんだ!?

「町中華ブーム」のきっかけとなった一冊が書き下ろしを加え文庫化!

ことさら美味いからというわけでもないのになぜか愛着がある「町中華」。

しかし最近、数が減っている?

いつのまにか「町中華」は絶滅危惧種になっていた。

誰かが記録しなければ忘れ去られる味と店がある。

昭和の古きよき食文化をレポる、「町中華探検隊」が結成された!

定義はなにか、どう遊べば楽しいか。

隊長の北尾トロをはじめ、独自のスタイルで町中華探訪を繰り返す隊の面々。

店主の話を聞き、メニューに思いを馳せ……。

数々の店を訪れ見えてきたのは、戦後日本の食文化の歴史だった。

美味さだけじゃない、エンタメと人生がここにある。

異色の食レポエッセイ。

「町中華」って、ご存知ですか?

僕はこの本を書店で見かけて、そういう言葉が使われていることをはじめて知りました。

その定義を聞いて、「ああ、そういう店、あるある!僕が子どもの頃(30~40年前)に家族で出かけて、チャーハンを僕が食べている横で、父親が「ここのニラレバ炒めはおいしい」とか言いながら、ビールを飲んていた店があったなあ、あの店、いま、どうしているだろう?と、子どもの頃のことをたくさん思い出したのです。

あの店、もう名前も思い出せないけれど、いまも営業しているのだろうか。

僕が住んでいる地方都市の郊外では、そういう店を見かけることは少ないし、なかなか入る機会もないんですけどね。

僕は、そういう店の味は好きでも、「親密すぎる人間関係や接客」が苦手なので、とりあえずリスクが低そうなチェーン店に入ってしまいます。

この本は、「町中華探検隊」の中核メンバーである北尾トロさん、下関マグロさん、竜超さんの共著なのですが、北尾さんは2015年に、「町中華」をこのように定義しています。

「昭和以前から営業し、1000円以内で満腹になれる庶民的な中華店。単品料理主体や、ラーメンなどに特化した専門店と異なり、麺類、飯類、定食など多彩な味を提供する。カレーやカツ丼、オムライスを備える店も。大規模チェーン店と違ってマニュアルは存在せず、店主の人柄や味の傾向もはっきりあらわれる」

   そして、町中華探検隊はこうだ。

「減りゆく町中華を記録、記憶することを目的とし、食にとどまらず、その面白さを多面的にとらえて後世に伝える活動をする親睦団体」

 読者は、なんだかぼんやりしているなと思うかもしれない。ぼくも、できることならビシッと固めたいし、わかりやすいと言われたい。

 できないのである。

 この本を手にとったときは、そういう「町中華」のガイドブック的なものかと思ったんですよ。

 もちろん東京近辺のいろんな店の話題は出てくるのですが、この本の場合は、店のガイドブックというよりは、「町中華探検隊」の活動記録と考えたほうがよさそうです。

 中華料理店なのに、カレーやカツ丼、オムライスがある。でも、「ラーメンもある定食屋」ではなくて、中華料理が主体なのが「町中華」なのだと思うのですが、確かに、キッチリ定義するのは難しい。

 僕が小学校高学年から住んでいる九州北部の場合は、とんこつラーメンに気合を入れている店が多くて、替え玉という麺だけを追加で注文できるシステムがあるので、ラーメン単品、あるいはラーメンと餃子、チャーハンでメニューが完結してしまいがちで、「町中華」はかなり少ないのではないかと感じました。

 定義に曖昧なところがあっても、とにかく懐かしくなってくるのだよなあ、この「町中華」って。

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