- 2018年11月14日 18:09
週刊文春による「イッテQ」のでっちあげ疑惑は、食のテレビ番組でも起こりうるのか?
1/2人気番組ででっちあげの疑惑
Yahoo!ニュースのトピックスでも取り上げられていましたが、FNNの<イッテQ“波紋”政府が対応協議 「日本人は誠実な人たちと...」>で、人気テレビ番組に対する疑義が掲載されていました。
告発した週刊文春では、番組内で紹介されていた外国の祭りが実際には存在していないと指摘されており、全てがテレビ番組のために創作された虚偽の祭りであったと述べられています。
私はこの件に関して一切の情報は持っていませんし、テレビの専門家でもありません。しかし、食に関しては、テレビ番組に出演したり、情報を見聞きしたりしているので、ある程度は詳しく知っています。「イッテQ」の疑惑に端を発して、食に関するテレビ番組のでっちあげについて考察していきたいと思います。
食のテレビ番組に置き替える
これまでに、食に関するテレビ番組で以下のような記事を書いてきました。テレビは著しく影響力が大きいので、食に関して悪い影響があるのを懸念して記事を書いて発信してきたのです。
今回は存在しない祭りをでっちあげたとされていますが、食のテレビ番組に置き替えるとどうなるのでしょうか。
- 存在しない飲食店
- 存在しない料理人
- 存在しないメニュー
- 存在しない紹介者
以上のように、存在しない飲食店、料理人、メニューをテレビ番組で創作することはあるのでしょうか。
存在しない飲食店
食の番組では、さすがに存在しない飲食店をさも存在するかのようにして取り上げることは聞いたことがありません。
<最も行きたい「偽飲食店」は、きっと見破れない。事件を知るための5つの考察>では偽飲食店がレビューで高評価を受けた事件に関して考察しましたが、テレビ番組では存在しない飲食店を存在しているかのようにして紹介することはまずないでしょう。
番組で企画意図に合致した飲食店が存在しなかったり、合致しても取材を拒否されたりした場合には、架空の飲食店をでっちあげたくなるかもしれません。しかし、情報化社会となっている現代では、食べログ、Retty、ぐるなび、ホットペッパーなどに掲載されていない飲食店がポッと出てきても、この飲食店の情報が皆無であることが不審に思われてしまい、でっちあげたことはすぐにばれてしまうでしょう。
グルメサイトでなかったとしても、テレビで紹介するに値するような、クリエイティビティ溢れる料理を提供していたり、革新的なプレゼンテーションを施していたり、これまでになかったサービスを行っていたりする飲食店なのに、Instagramで1枚も写真が上がっていなければ、すぐにおかしいと気付かれてしまうはずです。
どうしても企画意図に最適な飲食店が見付からなかった場合には、飲食店をでっちあげるのではなく、企画意図に最も近い飲食店を紹介し、企画意図を微調整することが現実的であると考えられます。